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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第115話
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アルゼイド家の館に向かう階段を昇っていると、館に向かう途中の建物から剣戟と掛け声が聞こえて来た。



〜レグラム〜



「剣戟と掛け声……」

「なるほど、ここが……」

「”アルゼイド流”の練武場というわけか。」

「うむ、私にとっても馴染みすぎる場所だな。父上とクラウスに何度叩きのめされたことか。」

「まあ……」

「へえ。年寄りなのに強いんだ。」

ラウラの話を聞いたセレーネとエヴリーヌは目を丸くした。



「ハハ、恐れ入ります。」

そして苦笑しながら答えたクラウスの言葉を聞いたリィン達は冷や汗をかいた。

(薄々、感じていたけど……)

(この老執事、凄まじい手練れのようだな。)

苦笑するリィンに続くようにユーシスは静かに呟いてクラウスを見つめた。



「―――そしてこちらがアルゼイド子爵邸となります。」

「へー、ここがラウラのおうちなんだ。」

「さすが立派な佇まいだな。」

「それと、ずいぶん高い場所に建てられているんですね。」

丘の上にあるアルゼイド家の館を見たミリアムやリィン、エマは興味ありげな表情をした。



「ふふ、いざという時に砦として機能するためにな。―――ようこそ、アルゼイド子爵家へ。父に代わり、娘の私が当家を案内させてもらおう。」

その後リィン達はクラウスとラウラの案内によってアルゼイド子爵邸に自分達が泊まる客室に荷物を置いた後バルコニーに出た。



〜アルゼイド子爵邸〜



「うっわああああ〜っ!」」

「……凄いな……」

「……綺麗……」

「幻想的ですわ……」

「……見事な光景だな……」

バルコニーから見える光景にリィン達はそれぞれ見惚れていた。



「あれは……」

「お城だね。」

その時城に気付いたリィンは首を傾げ、エヴリーヌは呟き

「そうですか……あれが。」

(んふふ〜、宝物が眠っていそうな匂いがするわね〜♪)

エマは真剣な表情になり、ヴァレフォルは興味ありげな表情をしていた。



「うむ、”槍の聖女”が本拠地にしたという古城……”ローエングリン城”だ。」

「湖のほとりにそびえたつ”聖女の城”か……」

「でも、移動がめんどくさそうだね。船を使わないとダメっぽいし。」

「フフ、それも風情があっていいと思いますよ?」

ラウラの説明を聞いたユーシスは静かに呟き、エヴリーヌの意見を聞いたセレーネは苦笑し

「これは相当……絵心をくすぐられるな。」

「はは、写生するにはもってこいの場所だな。」

ガイウスの感想を聞いたリィンは苦笑した。



「さて、
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