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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第114話
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一人の執事がいつの間にかリィン達の傍にいた。



「い、いつの間に……?」

「気配を感じなかった……」

執事の登場にユーシスごガイウスは驚き

「5分くらい前からいたよ。」

「ええっ!?エヴリーヌさんはわかっていたんですか!?」

「ほう……」

エヴリーヌの答えを聞いたセレーネは驚き、執事は目を丸くしてエヴリーヌを見つめた。



(じい)、出迎えご苦労。隠形の技……衰えておらぬようだな。」

「ハハ、寄る年波にはさすがに逆らえませぬ。もはやお嬢様の成長だけがわたくしめの唯一の楽しみでして。」

「ふふ、戯言を。……しかし、この場に父上がいないという事はやはり留守にされているか。はい、残念ながら……いつお戻りになるかもわからないとのお言葉です。」

苦笑しながら言った執事の話を聞いたラウラは微笑んだ後残念そうな表情をした。



「それと今アルゼイド家には客人がいらっしゃっています。」

「客人?」

「――――かの”風の剣聖”すらも足元に及ばず、”剣皇”リウイ陛下と互角か、それ以上とも噂されているかの”嵐の剣神”セリカ・シルフィル様です。」

「へっ!?」

「その名前は確か……」

「ヘイムダルで出会ったあの美しい剣士の方ですね。」

「そして異世界では”神殺し”の異名を持つ者か。」

「………………」

「へえ、セリカがこの町にいるんだ。」

(セリカがいるんだったら、シュリとメティもいるかな〜?)

執事の説明を聞いたリィンは驚き、ガイウスとセレーネは目を丸くし、ユーシスは静かに呟き、エマは真剣な表情で黙り込み、エヴリーヌとエマの身体の中にいるヴァレフォルは興味ありげな表情をした。



「……一体何故”嵐の剣神”殿がアルゼイド家に?」

そしてラウラは不思議そうな表情で尋ねた。

「ゼムリア大陸最強の剣士とも噂されているセリカ様の噂を聞いていたお館様が前々から一人の剣士として手合せをしたく、トヴァル様の縁を頼ってはるばるクロスベルからお越しいただいたのです。」

「父上が……」

「ねーねー、それで勝負はどうなったの?」

執事の説明を聞いたラウラは驚き、ミリアムは興味ありげな表情で尋ねた。



「お館様も善戦しておられたのですが、セリカ様の剣技は異名通りもはや神憑っており、勝敗はセリカ様が勝利するという形で終わりました。」

「なっ……父上相手に勝利したのか!?」

執事の話を聞いたラウラは驚き

「はい。その後もお館様は機会を見つけては何度も挑まれたのですが、残念ながら全敗でした。」

「……………」

「ふええ〜っ、”光の剣匠”に何度も勝利するなんてどん
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