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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第114話
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たいですけど。」
「そうなると色々な問題が起こるでしょうね……」
リィンの意見に頷いて言ったエマの話を聞いたセレーネは不安そうな表情をした。
「セレーネの推測通り、貴族派と革新派が対立する最大の争点の一つだな。ちなみに俺の父に言わせれば『天地がひっくり返ってもあり得ぬ』だそうだが。」
「革新派の主張もわかるが……地方には、その土地なりの伝統や慣わしがあるのも事実だ。それを全て統一するのはいささか乱暴ではないかと思う。」
「ふむ……根深そうな話だな。」
「簡単に解決できる問題ではなさそうですね……」
ユーシスとラウラの話を聞いたエマとガイウスは考え込み
「めんどくさ。そんな下らない事、簡単に解決できると思うけど。」
「え……エヴリーヌさんは解決できる方法がわかるのですか?」
「何だと?」
「フム、一体どういう方法なのだ?」
つまらなそうな表情で言ったエヴリーヌの言葉を聞いたセレーネは驚き、ユーシスは眉を顰め、ラウラは尋ねた。
「そんなの簡単だよ。王様が一番偉いんだからこの国の王様が決めちゃえばいいんだよ。」
「それは…………」
「確かにその通りですが……」
エヴリーヌの答えを聞いたリィンとエマは複雑そうな表情をし
「……エヴリーヌの意見にも一理あるが、そのような事をすれば、間違いなく”革新派”、”貴族派”の双方の勢力の反感を買ってしまうだろうな。」
「うむ。ユーゲント陛下もお辛い立場なのだろうな……」
ユーシスとラウラは重々しい様子を纏って答えた。
「むー、そんな話より。もっと”レグラム”で面白い話はないのー?」
その時ミリアムが頬を膨らませてリィン達を見回した。
「はは、確かに俺達が頭を悩ませても仕方ないか。レグラムといえば……やっぱり”アルゼイド流”だろうな。」
「あ、ラウラのおとーさんが教えてるっていう?」
「ああ、帝国伝統の騎士武術を伝える流派……”ヴァンダール流”と並んで帝国における武の双璧だ。練武場があって、帝国各地から門弟が集まっているんだよな?」
「うむ、その通りだ。今来ている門弟は数名……それ以外は各地に散っているな。」
リィンの質問にラウラは頷いて答えた。
「そして、それらを教えているのがラウラの父君というわけか。」
「レグラムの領主にして”アルゼイド流”の宗家……アルゼイド子爵閣下ですね。」
「”光の剣匠”だっけ?ものすごく強いんでしょ?」
「ああ、娘の私が言うのもなんだが軽く人の域を超えている。少なくとも、帝国においては3本の指に入るのは確実だろう。」
「それは凄いな……」
「さすがはラウラさんのお
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