暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第27話 絵本 砂漠の王子様
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ません

約束できるかい?

はい!

女王様は力強く言いました

分かった
彼に会わせよう
約束を破るでないぞ

神様は魔法を掛けました
女王様の目の前には、赤毛のたくましい男性が現れました

女王様は大喜びしました

王女よ
なぜオレを?
いえ、女王様

また会えて嬉しいわ
わたくしと結婚してくださらない?

オレで良いのか?

もちろんですわ

翌日、お城で盛大な結婚式が行われました
人々は、誰も赤毛の男性を差別しません
みんな魔女から助けてくれたのが彼だと知っていたのです

二人は緑豊かな国でいつまでも幸せに暮らしました
めでたし めでたし


湾内は、小さい頃から読んでいた絵本を読み返していた。
何度も何度も読んだので表紙がボロボロになっているが大切な宝物だ。

「赤毛の王子様......」
あの時、助けてくれた赤い髪をした少年に想いを馳せる。
胸の前で絵本を抱き抱えた。
一体誰なのか分からないが、一目見た時から運命を感じてしまった。

しかし、湾内には気掛かりなことがありました。
赤毛の王子は、困っている人の前にしか姿を現さない
そして、事が済んだら見えなくなってしまう。
なんとか探し出して、また逢いたい
お礼を言いたい

高鳴る鼓動を抑えながら、ベッドに横になる。
こんなにドキドキしたのはいつ以来だろう?
目を閉じれば、赤い髪の少年が走り去っていくのが思い出される。

「はあー」
枕に顔を埋めた。
名前はなんだろうか?
彼の情報をもっと知りたい

湾内はそんな事を考え、絵本を大事そうに机の上に置いた。

ちょうど、ルームメイトの泡浮がシャワーから出てきたので、次に入っていく。

そして、翌日から赤い髪の少年を探す事に決めて、いつもより幸せな眠りへと落ちていった。

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