暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第27話 絵本 砂漠の王子様
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
様は、赤毛の王子に渡された砂を投げました
砂はモンスターを包むと固まりました
扉には鍵が掛けられていて、簡単には入れません

王女様は、水を操り扉の鍵穴に流し込みました
水を回転させるとガチャと音がして開きました

宝物庫に入ると台座があり、魔法陣の中心に魔女の杖が刺さっていました

王女様は、力を込めて台座から杖を外そうと握りしめます

その頃、魔女はお城で一番豪華な部屋では赤毛の王子に豪勢な食べ物を食べさせていました

我と結婚すれば
このような豪華な料理が味わえるぞ

王子様は何も言ってくれません
何も口にしません
気に入らないように首を横に振るだけです

結婚をしたい魔女は、必死にアピールします
このドレスは綺麗だろ
この食材は素晴らしい味など
次々と口に出していきますが
王子様は静かに座っています

魔女は我慢の限界でした
何が望みだ?
お前が欲しいものを用意させよう
言ってみるが良い

赤毛の王子は答えました

緑豊かな国
幸せな人々
この国の全てが欲しいと

そう言いました

魔女は怒りました
王子の首を引き裂こうと、呪文を唱えますが
魔法が発動しません

そこへ、王女様がやってきました
手には魔女の杖を握っています

魔女は更に怒り狂いました
王女に向けて、鋭い爪で切り掛かり殺そうとします
王女様は、鬼のような形相で迫ってくる魔女に恐怖を覚えて目をつむりました

目を開けてみると
腕から血を流している赤毛の男性が王女様を庇っていました

大丈夫ですか
王女様?

赤毛の男性は優しく言いました
コクリと王女様は頷くと赤毛の少年は、笑いました
王女様の持っている杖を赤毛の少年が持って、杖にある目玉のような宝玉を割りました

苦しむように魔女は金切声をあげました

キィアアアアアア
魔力がぁぁぁ

魔女はみるみる醜い老婆になりました
魔女は宝玉の魔力で自分を美しく若い姿を保っていたのです

腰は曲がり、綺麗な黒髪が白髪になっていきます
老婆はヨボヨボの手で食卓を照らしていたロウソクを掴むと窓の外にある茨に投げ捨てました
茨が勢い良く燃えていきます

燃えるがいいさ

しゃがれた声で叫ぶと老婆となった魔女は隠し階段から外に逃げ出しました

きゃあああー
どうしましょう

落ち着け
地下水を操って消火しろ

王女様は水を地下からお城の中へと流し込みました
火は水により勢いをなくして消えました

やった
魔女を追い出したわ

よく頑張った

外に逃げ出した魔女は、森の中をヨボヨボとした足取りで逃げていましたが
空が曇り出し、雷が落ちてきました
雷は魔女にだけ当たり、燃えて死
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ