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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第112話
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「な、なんですかそのチーム名は……!?」

「た、確かにそうですけどそれ以前に……」

「ふむ……なかなか興味深いチームわけだな。」

サラ教官の指示を聞いたマキアスは驚き、エマは戸惑い、ガイウスは考え込んだ。



「ちょ、ちょっと待ってください!何で俺達だけ変則チームに……!?しかも人数もどのチームよりも少ないですし!」

その時リィンが慌てた様子で反論した。

「あたしの見立てだとこの3組が実力的に拮抗してるのよね〜。男子チームも女子チームも、使う得物やそれぞれの特性から戦力的なバランスは申し分ないし、オールラウンダーのプリネとツーヤのどちらかが入ってもどちらかに傾く事なくバランスはよくなるし。リィンのチームは人数こそ少ないけど、先輩として場数を踏んだクロウとアガートラムを持つミリアムに加えて極めつけは数々の”実戦”を経験したエヴリーヌがいる。人数くらい、ちょうどいいハンデじゃないかしら?」

「なるほど……意外と理に適っているやもしれぬな。」

「むしろエヴリーヌがチームにいる時点で、”反則”に近いと思うがな。」

「お前に褒められても全然嬉しくないけど、ま、味方がどれだけ少なくてもエヴリーヌがいたら勝利は間違いないのは事実だね。」

「フン、少なくともいつもの実習の班分けよりは作為的ではないようだ。」

サラ教官の説明を聞いたラウラは納得し、呆れた表情で自分を見つめるレーヴェの意見に不愉快そうな表情をしたエヴリーヌは不敵な笑みを浮かべ、ユーシスは鼻を鳴らしてジト目でサラ教官を見つめた。



「どこかの誰かさんが面倒事を押し付けられてるってこと以外はね。」

「アハハ、確かに。」

「”その役目”は今までの事を考えると決まっているようなものだしね……」

「???どういう事でしょうか?」

ジト目でリィンを見つめるアリサの意見を聞いたツーヤとプリネは苦笑し、理由がわからないセレーネは首を傾げた。



「ん、誰のことー?」

「そんな気の毒なやつがこの中にいるんだなー。」

「キャハッ、そいつってご愁傷様だね♪」

首を傾げたミリアムの言葉にクロウは棒読みで答え、エヴリーヌは口元に笑みを浮かべ

「……ああもうわかりました!この際、腹をくくります!」

3人の言葉を聞いて冷や汗をかいたリィンは自棄になって答えた。



「フフ、そうと決まればさっそく始めましょうか。まずは――――」

その後リィン達は2チームと戦い、それぞれ協力して勝利した。



「うん、ざっとこんな所ね。最後の模擬戦もなかなかアツかったわね〜。」

「人数のハンデがありながら善戦した方だな。」

サラ教官の言葉を聞いたレーヴェは静かに呟き
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