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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
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そういう表向きの護衛とは違うだろう。ただ、彼らの動向を見る限り様々な形でクロスベルという土地を把握しようとしているのは確かだ。」

「アルモリカ村、マインツ、そしてベルガード門での目撃情報がそれを物語っているかもしれないね。食糧調達や七耀石の売買というもっともらしい理由があったみたいだけど……」

「ああ、各地を訪れていた本当の目的は別にあったんだと思う。それこそ俺達や遊撃士と同じく、何かあっても即座に対応できるように。」

「確かに……そんな風には感じられたわね。」

「……………………」

それぞれの意見を出し合っている中、ランディは真剣な表情で考え込んでいた。



「―――ま、現時点で推測できるのはここまでだろう。9日後は各国首脳が来訪し、オルキスタワーの除幕式がある。ああ、ちなみにお前らにも現場に出て貰うぞ?」

「えっ…………」

「現場ということは……除幕式へ?」

セルゲイの口から出た意外な話を聞いたロイドとエリィは目を丸くした。



「どうやら”赤い星座”の方に目を奪われているみたいだからな。―――防諜(ぼうちょう)やテロ対策なんてのは本来、お前らの仕事じゃない。ここらで気分を切り替えてもうちょっと状況を俯瞰してみろ。」

「……なるほど……」

「ハハ……耳に痛ぇ突込みだな。」

セルゲイの話を聞いたロイドは頷き、ランディは苦笑した。



「えっと、除幕式ということは警備に参加するという事ですか?」

「ま、名目上はそうだがそれより除幕式の様子を観察することに専念しておけ。通商会議が始まる時の空気……首脳どものオーラなんかをな。また違った視野が持てるはずだ。」

「……了解しました。」

「フフ、それじゃあ特等席から鑑賞させてもらおうかな。」

セルゲイの言葉にロイドは頷き、ワジは静かな笑みを浮かべていた。



「そういえば、ヴァイス。先程聞きそびれましたけど、貴方は”赤い星座”の件、どう思っていますか?貴方もロイドやセルゲイと同意見ですか?」

「いや…………俺はもっと違う事を予想している。」

その時”六銃士”の一人にしてヴァイスの秘書兼護衛を務めているアル・ノウゲートに尋ねられたヴァイスは静かな笑みを浮かべて答え

「え………」

「ど、どういう事ですか!?」

「…………局長。一体何を予想しているんですか……?」

ヴァイスの答えを聞いたロイドとノエルは驚き、セルゲイは目を細めて尋ねた。



「…………俺の予想では……”赤い星座”を利用したエレボニアによるクロスベルの支配だ。」

そしてヴァイスは不敵な笑みを浮かべて答えた。

「なっ!?」

「い、一体どういう推理をしたんですか
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