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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第111話
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なにはヒミツにしておいてね?」

「え、ええ……それはいいんですが。でも、よくバレませんね?声もそっくりなのに……」

「ちょっとしたコツがあってね。ふふっ、でも……こっちもビックリしたわ。」

リィンの指摘に微笑んだクロチルダは眼鏡を取った後リィンに詰め寄ってリィンを見上げた。



「っ……!?」

(あら♪もしかして”また”かしら♪)

(ふふふ、歌”姫”ですから、芸術の”皇族”と言ってもおかしくありませんね。)

(ア、アハハ……多分、からかっているだけと思いますよ?)

クロチルダの整った容姿を至近距離で見たリィンは驚き、ベルフェゴールとリザイラは興味ありげな表情をし、メサイアは苦笑していた。



「あの雑誌を見てどこかで見た顔だとは思ったけど……なるほど―――”君”だったわけね。」

リィンを見つめて意味ありげな言葉を呟いたクロチルダはリィンから離れて眼鏡をかけ直した。

「あ……」

「それじゃ、これからスタジオ入りだから。”アーベントタイム”、よかったら今夜も聞いてね。」

「は、はい……!」

「ふふっ……3人にもよろしく。」

そしてクロチルダはその場から去って行った。



(これは……ラベンダーの香水か。あの人のイメージにぴったりの香りだな。ヴィータ・クロチルダ……ミスティさん、か……)

その後リィンは寮に戻って行った。



〜第三学生寮〜



「あ、お帰りなさい。」

リィンが寮に入るとエマが出迎えた。

「ただいま、委員長。今帰ったのか?」

「ええ、ついさっき戻ったところで……リィンさんは買い物ですか?」

「ああ、シャロンさんに頼まれてね。ちょっと遅くなっちゃったけど……」

「あら……ラベンダーの香り……これって香水ですよね?どうしてリィンさんが……?」

リィンから漂って来たラベンダーの香りに目を丸くしたエマは不思議そうな表情で尋ねた。



「ああ……そうか。匂いが移っちゃったんだな。あんなに近くまで迫られたら当然か……」

「……その、リィンさん?もしかして、帰りが遅れてしまったのって……」

リィンの呟きを聞いて考え込んだエマはある推測が浮かんだ後ジト目でリィンを見つめ

「ま、待った……!違うぞ、委員長!?ちょっと知り合いに会っていたくらいで……別にやましいことはないんだからな!?」

リィンは慌てた様子で答えた。



「ふふ、私はまだ何も言っていませんけど。アリサさん達やエリゼさん達にも話しちゃおうかしら……」

「いや、だからただの知り合いで……ああもう、からかってるだろ委員長!?」

「クスクス……」

慌てた様子のリィンに
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