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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第111話
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でいいと思っているのですか?」

「うふふ、エリス様とエリゼ様の事に加え、ベルフェゴール様達とも関係を持っておられる事ですね?」

「う”っ。」

シャロンに図星を突かれたリィンは再び唸って冷や汗をかいた。



「私はラインフォルト家のメイドとしてお嬢様の初恋を応援するだけですわ。リィン様もご存知でしょうが貴族の重婚はよくある事ですし、異世界の宗教が進出してからは平民達の重婚もたまにですが聞く事もありますから、リィン様が複数の女性を関係を持つ事もおかしなことではありません。」

「ハ、ハア……(そういう問題か?)」

「それにリフィア殿下の専属侍女長を務めておられるエリゼ様やマーシルン皇家の分家と養子縁組をしているツーヤ様の妹であられるセレーネ様とも将来繋がりが持てるのですから、”ラインフォルトグループ”としても”メリット”になりますから、一石二鳥どころか、三鳥にもなりますわ♪」

「ハ、ハハ……(というか何でそこにセレーネまで入ってくるんだ……?)……え、えっとその……学院に通っているのですから、アリサはともかく俺は一学生として扱って欲しいですので……」

嬉しそうな表情で答えたシャロンの説明を聞いたリィンは冷や汗をかいて苦笑した後シャロンを見つめた。



「ふふっ、わかりました。今から不足していた食材などを買い付けにいくところでしたので、先程のお言葉に甘えて買い付けを頼んでもよろしいでしょうか?」

「はい。」

「ありがとうございます。」

シャロンはリィンに買い物のメモとミラを渡した。



「こちらのメモにあるものをよろしくお願いいたします。そのミラでちょうど足りると思いますので。」

「わかりました。それじゃあ行ってきますね。」

「ふふ、お気をつけて。」

その後寮を出て頼まれた食材を買ったリィンは店を出た。



〜夜・トリスタ〜



「いつの間にか雨も上がったみたいだな。大分暗くなっちゃったし、早い所戻らないと……」

「あら、あなたは……」

リィンが店を出ると帽子を被った眼鏡の女性が近づいてきた。



(あ……)

「もしかして、士官学院”Z組”の生徒さんじゃない?こんな時間にお買い物かしら。」

「ええ、まあ。……あれ、どうして俺が”Z組”だって……」

「ふふっ、君達の事はウチの局でも噂になってるわよ。深紅の制服―――士官学院で新たに設立されたクラスだって。」

「ああ、ラジオ局の方でしたか。そう言えば何度か早朝に見かけたような……」

女性の話を聞いて女性の正体を察した後見覚えがある事に気付いたリィンは女性を見つめた。



「あら、そうだったの?朝方は大分疲れてるからだらし
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