1章〜忍び寄る影〜 外伝〜環の行方〜
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「いや〜、何ちゅうか直感みたいなモンですけど。恐らくこの場所は『門』やないかと思います。」
「『門』……?」
「ええ、そうです。女神の至宝に至るための『道』を塞いでいた『門』……。そして、それをこじ開けたのが『福音』と呼ばれた漆黒の鍵……。そう考えれば、ここに肝心の『輝く環』が無いのも肯けますわ。」
「だ、だが、『道』と言ってもここはすでに遺跡の最下層だ。博士の調査でも、他のエリアが存在しない事は判明しているが……」
ケビンの説明にユリアは驚き、焦りながら尋ねた。
「多分、目に見える形での『道』とはちゃいますやろ。地下に流れる七耀脈……。あるいはもっと別の経路……。恐らく、それを越えたどこかに『環』の手がかりがあるはずですわ。」
そしてケビンは真剣な表情でユリアの疑問に答えた…………………
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