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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
1章〜忍び寄る影〜 外伝〜環の行方〜
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えた。

「全くやで………特に”英雄王”や”闇の聖女”は不老不死という情報もありますから、リベールはともかくエレボニアにとっては頭の痛い話やろうな。」

「そうだろうな………だが、我々リベールにとってはありがたい話だ。我々の落ち度がない限り、恐らく向こうも今の関係のままにしてくれると思うしな。他国任せになってしまうのは情けない事だが、リベールにとっての強みの一つがメンフィルとの同盟関係になるしな。」

「ハハ………次代のメンフィルの女帝になると言われるリフィア姫殿下もかなりの評判と噂されているし、今回の事件みたいなこともありまへんやろうしな。」

「…………………」

冗談混じりのケビンの言葉を聞いたユリアは目を伏せた。

「おっと!すみません、そっちの事も考えず、つい…………」

「いや………気にしないでくれ。そういえば、異世界の宗教との関係はどうなのだろう?」

謝罪するケビンに気にしていない事を答えたユリアは尋ねた。

「かさねがさね良好ですわ。特にイーリュン教は神の教えを広めるのが目的ではなく、傷ついた人々を癒すのが目的やから同じ聖職者として向こうさんの気持ちもわかりますし。」

「……確かにイーリュン教の慈悲深さや信念には恐れ入るよ。特にどんな事があろうと決して争わないという教えは、尊敬に値する。………軍人である自分には耳が痛い事だが。」

ケビンに答えたユリアは苦笑しながら言った。

「いや〜……それを言ったら”俺ら”もそうやし、大尉はんが気にすることないやろ。」

「フフ……そう言ってもらえるとありがたいよ。アーライナ教はどうなのだい?」

「アーライナ教ですか……」

ユリアに尋ねられたケビンは真剣な表情をした。



「………その様子からすると、何か問題があるのだろうか?」

「まあ………アーライナ教というか、アーライナ教の一部の信者に問題があるから、教会として解決策もありまへんから、頭を悩ましているんですわ。」

「一部の信者に問題?一体それは何なのだ?」

ケビンの話を聞いたユリアは首を傾げた。

「………アーライナ教の教えは”混沌”でっしゃろ?ですから一部の信者達が外法の行いをするアホ達もいるんです。」

「………”闇の聖女”殿はそれを知っているのか?」

ケビンの話を聞いたユリアは驚いて尋ねた。

「ええ。なんとかしてくれとこっちが度々頼んでいるんですけど、聖女さんは『それもまたアーライナの教えですから、何かするつもりはありません。』って、言って何もしてくれないんですわ………」

「驚いたな………あれだけ評判のいい”闇の聖女”殿にそんな冷酷な一面があったとは………」

「…………まあ、向こうの教えで言えば、反していないという話で
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