外伝〜動き出す陰謀、漆黒の決意〜 (序章終了)
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ている。揃いも揃って、クセのある連中ばかりが集まったものだ。………それと一部の作戦には『西風の旅団』と『赤い星座』を雇うと聞いている。」
「わお。よりにもよってその2つの猟兵団を使うんだ♪………ふふっ。それにしてもまあ、そういう君だって相当クセが強いと思うけどね。そういえば『彼』……行方をくらましたんだって?」
「………………………………」
カンパネルラからある人物の事が出ると、ロランスは口を閉ざした。
「うふふ、愉しみだな。僕たち『執行者』の中でも隠密行動はピカイチだったしね。『剣帝』と『白面』相手にどこまで頑張ってくれることやら。」
「………………………………。所詮、何年も前に『結社』から足を洗った人間だ。大した脅威になるはずがない。」
「いやいや。そんな事はないと思うよ。」
そこにワイスマンがロランス達に近付いて来た。
「やあ、カンパネルラ。わざわざご苦労だったね。見事、カシウス・ブライトを足止めしてくれて助かったよ。」
「うふふ、愉しい仕事だったよ。しかし、教授の計画書を拝見させてもらったけど……いやはや、ずいぶんと愉しいことを考えてるじゃない。」
「ははは、道化師たる君にそう言ってもらえるとは光栄だ。しかし、実際の計画ではもっと楽しんでもらえると思うよ。何しろ、今回協力してくれる諸君は皆、個人的な目的を持っている。私も、そしてこちらの彼もね。」
「……否定はしないさ。あなたの思わせぶりに仄めかされる筋合いはないがな。」
「やれやれ、つれない事を。」
ロランスの言葉を聞いたワイスマンは溜息を吐いた。
「ふふ、なーるほど。色々と事情がありそうだ。まあいいや、教授の悪趣味はまはや芸術的とすら言えるからね。存分に楽しませてもらうよ。」
「フフ……。悪趣味とは聞こえが悪い。まあいい、心ゆくまで今回の計画を見届けるがいい。我らが『盟主』の代理としてね。」
カンパネルラの言葉を聞いたワイスマンは醜悪な笑みを浮かべて言った。
「うふふ、任せておいてよ。執行者No.0―――『道化師』カンパネルラ。これより、使徒ワイスマンによる『福音計画』の見届けを始める。」
そしてカンパネルラはその場でうやうやしく礼をして、ある事を宣言した…………
〜同時刻・エレボニア帝国南部・リベール王国の国境線より約120セルジュ北部〜
「………………………………」
一方同じ頃、黒髪の少年が墓石の前で花束を抱えていた。
「カリン姉さん……帰ってきたよ。」
そして少年は花束を墓前に置いた。
「不思議な事があったよ………僕達とは何の関係もないメンフィルの皇女が姉さんに見えた事が何度かあったよ………”星の在り処”も弾け
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