第8話
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ァァァ…………剛震撃!!」
「ガハッ!?…………………」
そしてエステルが放ったクラフトを受けた猟兵はその場で崩れ落ちて、立ち上がらなくなった!
「はあはあ……か、勝った……。で、でもこの手応えって……」
「もしかして…………」
「う、うん……。エステルちゃんとミントちゃんも気付いた?」
倒れて何も話さない猟兵を警戒しながらエステル達は猟兵を信じられない表情で見ていた。
「フフ……。見事、騙されてくれたようだね。」
「ハハハッ。面白いように引っかかったな。」
その時今まで戦った2人の猟兵が扉から出て来た。
「あっ!」
「わっ!」
「あ、新手!?」
「はは、だから違うって。」
「もう口調は変えてないからあんたたちにも分かるだろう?」
新たな敵の登場に驚いているエステル達に猟兵達は親しげに笑いながら尋ねた。
「その姐さん口調……。……も、もしかして!?」
「カルナさん!?」
「ビンゴだ。」
エステルとミントの言葉を聞いた猟兵の一人が顔を隠していた仮面をとると、なんと猟兵はカルナだった。
「アネラス、エステル、ミント。ずいぶん久しぶりじゃないか。」
「久しぶりって……。一体どうなっちゃってるの?そ、それじゃあこっちは……」
カルナに驚いたエステルはもう一人の猟兵を見た。
「グラッツ先輩ですねっ!?」
「おうよ!」
アネラスの言葉に頷いた猟兵が仮面をとるとなんと猟兵はグラッツだった。
「よう、3人共。お疲れさまだったなぁ。」
「お、お疲れさまって……。……もしかしてこれって……」
「フフ、そういうことだ。エステル君、アネラス君、ミント君。最終訓練、ご苦労だったな。」
そしてさっきまで戦った猟兵が仮面をとると、なんと猟兵はクルツだった。
「さ、最終訓練……」
「つ、つまり……。昨日の襲撃から全部、お芝居だったんですかっ!?」
「ええええええ〜!?」
クルツの言葉にエステルは口をパクパクさせて何もいえず、アネラスが言った事にミントは声をあげて驚いた。
「ふふ、この訓練場における慣例のようなものでね。最終訓練は、訓練生を騙して危機的状況を体験させる趣向なんだ。」
「あ、あんですって〜!?」
クルツの説明を聞いたエステルは驚いた後、クルツ達を睨んだ。
「んで俺たちは、その手伝いのためわざわざリベールから来たってわけだ。」
「ふふ……。なかなか楽しませてもらったよ。」
「う〜っ……。先輩ってば意地悪すぎですよ〜っ!」
「そうだよ〜!ミント達を騙すなんて!」
「そ、そうよ!あたしたち本気でピンチだと思ったんだからね!
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