第7話
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「うん、確かにおかしいよね。持ち物の類は無くなってみたいだけど……。訓練の時に使っていた武具を取られちゃったみたい。」
「あ……ミントの剣がない!傷をちょっとずつ回復してくれる便利な剣だったのに………」
アネラスの言葉を聞いたミントは持ち物を探り、自分の武器である『アーナトス』がない事に気付いた。
「あ、あたしもだ。あの棒、リフィアが用意してくれた特注品だったのに…………っていうことは、あたしたちをこの場所に運んできたのって……襲撃してきた猟兵団?」
「うん……。そう考えるのが自然だけど……。ただ、私たちを拘束しないで放置した理由が分からないんだよね。」
「なんでミント達をどこかに閉じ込めていないんだろう?」
エステルの推測に頷いたアネラスは自分達を拘束しなかった事に首を傾げ、ミントも同じように頷いた。
「気絶したあたしたちをここに運んで武装解除した後……。何らかのアクシデントが起きて慌てて別の場所に移動したとか?」
「なるほど。それはイイ線行ってるかも。そうなると、この場所に長居をしていたら危険みたいね。エステルちゃん、地図は持ってる?」
「あ、うん。荷物は取られてないから……。……あったあった。」
アネラスの言葉に頷いたエステルはル=ロックルの地図を広げた。
「うん、やっぱりそうだ。ここは昨日訓練で使った『サントクロワの森』だと思う。」
「ということは……。当面の目的は、森を脱出して宿舎の様子を確かめるくらい?」
「後は奪われたミント達の武器を取り返さなくちゃね。ミント達が今持っている武器、練習用だからそんなに攻撃力ないし………」
アネラスの言葉を聞き、エステルとミントは当面の目的を確認した。
「そうね。武具を取り戻せるか微妙だけど、探したほうがいいだろうしね。それじゃあ、出発しようか。敵が近くにいるかもしれないし、慎重に行動した方がいいね。」
「うん、わかった。」
「はーい!」
そして3人は森を探索しながら出口に向かった。森を探索した際、以外な事に奪われた武具がところどころ隠されており、エステル達は自分達の武具を取り戻した。
〜サントクロワの森・出口付近〜
「アネラスさん、ミント!あそこが出口みたい!」
エステルが出口を見つけ、2人に言った。
「ふ〜……。ようやく一息付けるねぇ。」
「やっと森を抜けられるね………」
出口を見つけ、アネラスとミントが安堵の溜息を吐いたその時
「あらあら……。ちょっと目を離したスキに逃げ出すなんて悪い子たちね。」
謎の声が聞こえた後、エステル達に銃弾が飛んできた!
「きゃ……!」
「わっ………!」
「くうっ……!」
いき
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