第5話
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その後、クオーツの合成や携帯食を用意した3人はクルツに連れられ、地下水道に到着した。
〜バルスタール水道〜
「ここが『バルスタール水道』……」
「わ〜…………凄く広いな………」
「へ〜、結構大きな地下水道みたいですね。」
「王都の地下水道ほどではないが、それなりの広さはあるだろう。本日の演習は、水道の最奥にあると思われる機密文書の回収だ。」
「き、機密文書ぉ?」
クルツの説明を聞き、エステルは驚いて声を出した。
「はは、あくまでもそういう想定での演習だよ。とにかく、水路の最奥まで行けばダミーの書類が見つかるはずだ。それを回収できたら演習終了さ。」
「うーん、話を聞いてる限りだと簡単そうに聞こえますけど……」
「うん。ミントが準遊撃士の試験を受けた時と同じ依頼に感じるよ。」
「当然、演習というからには色々と用意してるのよね?」
クルツの説明を聞いたアネラスはあまりにも簡単すぎる内容に唸り、ミントもアネラスの言葉に頷き、エステルは尋ねた。
「まあ、ご想像にお任せするよ。ちなみに徘徊している魔獣がかなり手強いのは確かだ。……傷を負った場合には無理せず撤退するように。オーブメントの回復装置も念のために用意したからね。」
「あはは、さすがはクルツさん。何もかも準備万端ってわけ。」
「ただ、魔力に関しては回復できないから魔力石を用意したから、魔力が減って来たら私に言ってくれ。」
「あはは……あたしとミントの事を考えて、そこまで用意するなんて……さすがはクルツさんね。」
なんでも用意したクルツを見て、エステルは感心した。
「うん、それだけに私たちもちゃんと期待に応えないと。それでは行ってきま〜す!」
「行ってきま〜す!」
そして3人は仕掛けを解除したり、途中で出会う魔獣達を倒しながら奥に進んで行った。
〜バルスタール水道・終点〜
「やあ、ようやく来たか。」
エステル達が終点に到着するとそこには入口にいるはずのクルツがいた。
「ク、クルツ先輩!?」
「ふえ!?」
「え、ちょっと待って……。入口の所にいたはずなのにどうして先回りしているわけ?」
クルツがいる事にアネラスとミントは驚き、エステルは驚いた後尋ねた。
「実は他に抜け道があってね。君たちが仕掛けを解除している間にまっすぐここに来させてもらったよ。」
「ガクッ……。せっかく苦労して仕掛けを解いてきたのに……」
クルツの説明を聞いたエステルは肩を落として、溜息を吐いた後恨みがましい目線でクルツを見た。
「そ、それはともかく……。やっぱりここが地下水路の最奥なんですよね?」
「ああ、その通りだが
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