第102話(SC篇終了)
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、エステルとヨシュアはリベールに戻るカリンとレーヴェに見送られながら道を歩いていた。
「………ねえ、本当にいいの?僕に付き合う形で本当にリベールから離れても………」
エステルと共に歩いていたヨシュアだったがふと立ち止まって複雑そうな表情でエステルに問いかけた。
「…………………」
ヨシュアの言葉を聞いたエステルは立ち止まって、呆けた表情でヨシュアを見つめた。
「”結社”時代の償いのため、大陸各地を回るのは僕の問題だ。レーヴェに追いつくため、もっと強くなりたいっていうのも。君を巻き込んでいいのか正直……まだ迷っているんだ。」
「まったくもう………肝心なところで抜けているんだから。」
「え………」
呆れた表情で肩を落としているエステルの答えを聞いたヨシュアは呆けた表情でエステルを見つめた。
「レグナートも言ってたけどこれから先、いろいろなことがこの世界で起こるかもしれない。また、”身喰らう蛇”が何をしでかすかわからない。そのためにも、あたしは父さん以上に強くなっておきたい。あたしにとってはその修行の旅でもあるんだから。」
「父さん以上って………また大きく出たね。」
エステルの目標の高さを知ったヨシュアは苦笑しながらエステルを見つめた。
「どうせなら目標は大きくよ。レーヴェとカリンさんの約束もあるし、ユウナがどうしているのか気になるし。見たことのない土地を旅するのもすごく楽しみだし………それに………」
苦笑しているヨシュアにエステルは胸を張って答えた後、ヨシュアの手を握った。
「エ、エステル?」
「そもそもあたしとヨシュアが一緒にいるのに理由なんて必要?」
「あ…………。…………………うん………そうだね。そんなもの………必要ないかな。」
「でしょ?ほんとにヨシュアってば肝心なところで抜けているんだから。」
「はは………本当にそうだな。」
エステルの指摘に反論が出なかったヨシュアは苦笑しながら同意した後決意の表情でエステルを見つめて答えた。
「――行こう、エステル。道はどこに通じているのか今はまだわからないけど………きっとその先に何か見えてくると思うから。」
「うん………!あたし達のペースで一歩一歩、歩いて行こうね!」
そしてエステル達は新たなる道を進み始めた―――――
――――リベル=アーク崩壊より半年後、
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