外伝〜幻焔計画と狂戦士の宣戦布告〜
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」
第五柱の推測を聞いた第四柱は頷くような声を出した後、カンパネルラに尋ねた。
「―――ケビン・グラハム。かの”紅耀石”に学び、”外法狩り”を名乗っている。うふふ、色々と歪んでいて愉しそうなお兄さんだったよ。」
「”紅耀石”の………うふふ、何だかますます興味をそそられてしまうわね。」
「おいおい”深淵”の。あれほど熱を上げていたレオンハルトが”結社”から離れたってのにもう次の男漁りかよ?」
第二柱――”深淵”と呼ばれる蛇の使徒の言葉を聞いた第四柱は呆れた様子で指摘した。
「あら、心外ね。これでもレオンのことはちゃんと哀しんでいるのだから。とうとう最後まで振り向いてもらえず、私以外の他の女になびいて”結社”を離れたんだから、余計に忘れられそうもないわね。」
「……そうですね。良き剣士であったのに本当に惜しい事になりました。」
”深淵”の言葉に続くように第七柱もまた、残念そうな声でレーヴェの”結社”からの脱退に関する事を答えた。
「確かに執行者の中で貴公と剣で渡り合えたのは彼くらいであったか………」
「ええ、よく無理を言っては稽古に付き合ってもらいました。恐らく彼はリベールに今回の件に対する罪を償わさせられる事になるでしょうが……”漆黒の牙”の件を考えるとリベールは彼の過去に対する責任を取る為に、恐らく便宜を図るでしょうね。」
「フフ……実際に同じ”ハーメルの遺児”でもある”漆黒の牙”の罪を許した慈悲深きアリシア女王ならばありえるだろうな。それどころか”剣聖”が奴の”執行者”としての能力を見込んで、軍属にする可能性もありえるだろうな。」
第七柱の推測に第五柱は興味深そうな様子で答えた。
「ふふ、別に問題はないだろう?戦力全体における損失は極めて軽微――想定の範囲内だよ。今後の影響を考えると”殲滅天使”の方が大問題さ。」
「ハハ、あの嬢ちゃんか。ずいぶん混乱してたようだが果たして戻ってくるのかねェ?」
「まあ、それは彼女しだいでしょう。我々は彼らの上位にあるが彼らの行動までは制限できない。それが”掟”です。」
「……でもねぇ………」
第一柱の正論を聞いてもなお、文句がある第六柱は言葉を濁していた。
「博士、私達もゴルディアス級の重要性は理解しているつもりです。……ですがこれはあの方が決めた”掟”なのです。その意味はお判りでしょう?」
「……………」
「うふふ……教授の漆黒の坊やへの執着は少々度が過ぎていた気がするけど。」
「そう、そしてそれが彼を滅ぼすきっかけとなったのも事実……そうでしょう、カンパネルラ?」
深淵の言葉に頷いた第一柱はカンパネルラに問いかけた。
「うふふ、確かに
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