1部分:第一章
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う何が何だか」
「わからないわよね」
「全くよ」
そんな話をしながらテレビを見ている。テレビに映るカメレオン脇坂はどう見ても名倉信太郎にしか見えない。もうどっちがどっちかわからなくなってきていた。
この話から暫く経って晶子と朋子は名倉のコンサートに行った。コンサート会場はドーム球場だった。そこで元気に応援をしていた。
「やっぱりドームはここよね」
「ええ、全くよ」
笑顔で言い合う二人だった。
「あんな卵がどうとかって場所なんかね」
「ああ、あそこ駄目なんだって」
朋子はあっさりとその球場は否定した。
「サービスも悪いし食べ物もまずくて」
「そうなの」
「全然駄目らしいわ」
随分と酷評である。
「やっぱり巨人は駄目よ」
「そうね。私野球はあまり興味はないけれど」
晶子はこう前置きしながらも言う。
「巨人は嫌いよ」
「私もよ」
そしてそれは彼女も同じだった。
「あの帽子見ただけで不機嫌になるわ」
「何時までも球界の盟主だなんて言ってね」
「紳士だなんて大違い」
野球にあまり興味がないと言いながら随分と言う。
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