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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
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「シリル、どう?」

シャゴットたちからのお願いでエクシードの救出のために闇ギルドに乗り込んだ俺たち。そのアジトの十字路で進路に敵がいないか確認している俺に、ウェンディが問いかける。

「大丈夫、誰もいないみたい」

目を使ってある程度の距離まで闇ギルドの魔導士がいない道を確認した後、後ろで待機していた三人の方へと向き直る。

「よかったぁ。あたしたちが侵入したのは気付かれてないんだね」

胸に手を当ててホッと一息ついた天神。門番を気絶させた後、音を立てないようにギルドの中に入ったことで、向こうは侵入者がいることに気付いていないのかもしれない。それが一番理想だし、このまま見つからないに越したことはないけどね。

「なんだ。それなら変装する意味なかったな」

メガネを押し上げることにハマったのかこれ見よがしに何度もメガネをいじっているレオン。ちなみにこれは伊達メガネだから、視力に影響はないらしいです。

「ううん。もしよ見つかったらまずいでしょ?これは必要不可欠だよ」
「そうだな」

シェリアにそう言われて納得したようにうなずいた少年は、一度後ろを振り返り人がいないことを確認し直している。ここ、ちょっと暗いからパッと見だと人の位置が把握できないのが難点だな。

「みんな、早くいこ。時間もあんまりないし」

のんびりと会話をしている俺たちをソワソワしながら見ているウェンディ。言われてみると、このあと変装用の服を返しに行ったり、村まで戻ってセシリーたちを回収したり、ギルドに戻ってレオンたちを次の留学先にお見送りしなきゃいけないと考えると、あまり時間がない。彼女が落ち着かない気持ちも理解できる。

「てか監禁場所とか分かってんの?」
「分かんないけど・・・手がかりもないし、それっぽいところを探すしかないんじゃない?」

動き出そうとしたところでレオンに重要なことを聞かれ、それとなく返答することしかできなかった。でも俺にはこの目があるし、魔法の無力化とかされない限りは探し出せそうな気もするんだけどね。
そう言うわけで、再度人がいないことを確認してから先へと走り出す。しばらくまっすぐに進んでいると、人の声が聞こえてきたため、足を緩めて声がする方へとゆっくりと近付いていく。

「おい。そろそろ奴等に飯を持ってく時間じゃないか?」
「はぁ?めんどくせぇなぁ」

そこでは二人の男が何やら話をしている。俺とウェンディは耳がいいので、バレないように距離を保ったまま、二人の会話を盗み聞きしてみる。

「一回くらい抜いたって死にやしねぇだろ」
「そうもいかんだろ。奴等にはまだまだ使い道がある。いざって時に動けないと困るからな」

何の話をしているのか確証が持てない。だけど、おおよそ予測ならできる。これはもし
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