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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第108話
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アリサの意見を聞いて真剣な表情で黙っているプリネとツーヤに気付いたセレーネは首を傾げた。



「ちなみに触ってみたらヒンヤリ気持ち良かった。」

「そ、そうなんだ……」

「いずれにしても、サラ教官が実技テストで出した”傀儡”……あれと同系統のものであるのは間違いないだろう。」

「確かに……」

「”押し付けられた”と言ってたが今回もそれに近いのかもしれないな。」

ラウラの意見にエリオットとマキアスはそれぞれ頷いた。



「フン……やはりとても信用できんな。」

そして鼻を鳴らしたユーシスの言葉を合図にリィン達は黙り込んだ。

「―――いずれにせよ、彼女の”Z組”編入は決定事項だ。”友人”として”信用”できるかまだ分からないけど……”仲間”として”信頼”できるかはこれから見極めていけばいいと思う。」

「それは……」

「……まあ、一理あるな。」

「あはは……確かにこれからだよね。」

「彼女の”背景”がどうであろうと共に肩を並べ、心を合わせられるか。」

「うん、それは重要だな。」

「もう少し様子を見るべき。」

「ふふっ、同じ寮に住む以上、仲良くやって行きたいですね。」

「はい。わたくしにとっては年の近い方でもありますし。」

「最初から疑ってかかれば、またトラブルが起こるかもしれませんしね。」

「ええ……もう、人間関係のトラブルは懲り懲りですよ……」

「アハハ、そうね……私達の方も壁は作らないようにしないと。」

リィンの意見を聞いた仲間達はそれぞれ頷いた。



「編入生と言えばエヴリーヌもそうだけど……」

「本当にプリネさんの護衛の為に編入したのですか?」

その時エヴリーヌの存在を思い出したエリオットはエマと共にプリネを見つめた。



「ええ、そう聞いています。」

「メンフィル帝国の何らかの意図は考えられないのか?」

「アハハ、その可能性はないですよ。エヴリーヌさんは密偵みたいな事はできませんし、基本めんどくさがりな人ですから絶対にありえません。」

ユーシスの疑問を聞いたツーヤは苦笑しながら答えた。



「う〜ん、ミリアム同様悪い娘には見えないわよねぇ。」

「プリネ達の話では、何千年も生きているそうだけどとてもそうには見えないよな……?」

「それにわたくしにも親身にして頂きましたし、心根は優しい方だと思います。」

苦笑しながら言ったアリサの言葉に続くようにマキアスは戸惑いの表情で呟き、セレーネは微笑んだ。



「―――だけど”魔弓将”は”殲滅の姉妹(ルイン・シスターズ)”の一人だから、残虐な性格なのは
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