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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第108話
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呆れた表情で指摘したレーヴェの言葉を聞いたエヴリーヌは顔に青筋を立てた。
「それじゃあこれで、HR終了。マキアス、号令して。」
「はい。起立―――礼。」
そしてHR終了の号令が終わった後編入生の3人はサラ教官とレーヴェについて行って、教室から出た後リィン達は集合して編入生達の事について話し合いを始めた。
「……どう思う?」
「えっと……ミリアムさんの事ですよね?」
アリサの問いかけを聞いたセレーネは確認し
「うーん、そうだな……そこまで警戒する必要はないと思うんだが……」
リィンは考え込みながら答えた。
「そうだねぇ……あの銀色のデッカイのを呼ぶのはちょっと困るけど。」
「悪い子じゃないと思う。昨日、中庭で昼寝をしてたら一緒に寝転がってきた。」
「それ、良い子悪い子は関係なくないか……?」
エリオットの推測に頷いたフィーの答えを聞いたマキアスは呆れ
「ふふっ、二人で眠っていると子猫が2匹いるみたいでしたね。」
「まあ……!フフ、わたくしもその光景を見たかったですわ。」
微笑みながら言ったエマの言葉を聞いたセレーネは目を丸くした後微笑んだ。
「ふふ、タイプは違うがどちらも猫っぽくはあるな。」
「12,3歳くらいか……無邪気なのも当然だろう。」
「うーん、そうなのよね……妙に人懐っこいからこちらも邪険にできないっていうか……」
「どうも憎めないというか……天性の愛嬌はあるかもな。」
「アハハ、その意見には同感です。」
クラスメイト達のミリアムに対する評価を聞いていたツーヤは苦笑しながら頷いた。
「――だが、どんなに子供じみても”鉄血宰相”の指示で編入したのは間違いないだろう。」
その時腕を組んだユーシスが静かな口調で答えた。
「それは……」
「……まあ、確実だろうな。」
ユーシスの言葉を聞いたリィンは真剣な表情になり、マキアスは頷いた後仲間達と共にバルヘイム宮で自分達に向けたオズボーン宰相の言葉を思い出した。
私としてもささやかながら更なる協力をさせてもらうつもりだ。まあ、楽しみにしてくれたまえ。
「”帝国軍情報局”だったか……ノルドでの一件を見る限り、その一員なのは間違いないだろう。」
「それと”ガーちゃん”……あの”アガートラム”君もさすがに不思議すぎますよね。金属のような、陶器のような………それでいて柔らかそうでもあるし。」
「……確かに……最新の導力技術をもってしても作れるとはとても思えないわね。」
「「……………」」
「?(お二人ともどうされたのでしょう……)」
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