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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第108話
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で最低限の管理はしているが。」

「ふむ、アルゼイド家と言えば……」

「確か、祖先が”鉄騎隊”の副隊長を務めていたらしいな?」

「うん、”槍の聖女”の右腕にして腹心の部下だったと聞く。聖女亡き後、サンドロット家が断絶してしまったこともあって……今ではアルゼイド家がその魂を毎年、弔わせてもらっているな。」

「なるほど……」

「ふふっ……ロマンのある話ですね。」

リィンの質問に答えたラウラの説明を聞いたアリサは頷き、エマは微笑んだ。



「”鉄騎隊”……?何か最近どっかで聞いたことがあるような??」

一方エヴリーヌは不思議そうな表情で首を傾げ

(……”影の国”で出会った”鋼の聖女”―――アリアンロードとその部下である”鉄機隊”と関係があるのでしょうか?)

(……恐らく何らかの関係はあるでしょうね。あの時の彼女の馬上槍(ランス)の技はシルフィア様と互角に打ち合えるほど神憑っていたし……)

真剣な表情のツーヤの念話にプリネは静かな表情で答えた。



「レグラムかー。任務で行った事はないなぁ。この前のバリアハートに行った時、寄り道すればよかったかもー。」

無邪気な様子で呟いたミリアムの発言を聞いたその場にいるほとんどの生徒達は冷や汗をかき、トマス教官は首を傾げていた。



(”任務”って……隠す気なさすぎだろう!?)

そしてマキアスは小声で突込み

(バリアハートで活動してたのも認めちゃってるし……)

(ま、まあ……変に壁を作られるよりはいいだろう。)

戸惑いの表情をしているエリオットの小声にリィンは苦笑しながら頷き

「ZZZ………」

窓際の最後列の席にいるクロウは居眠りをしていた。



3限目―――軍事学



「前にも話したと思うが導力車両によって結成された”機甲師団”……高い機動力、攻撃力、防御力を持ち戦場に”革命”をもたらした。陣形によっては例え相手の戦力が上でも長時間持ちこたえる事もできる。――――エヴリーヌ。この陣形ならば、相手が1,5倍の規模の戦力の場合、撃破するのにどれほどの時間がかかる?」

ナイトハルト教官は黒板に陣形を書いた後エヴリーヌを指名し、指名されたエヴリーヌはめんどくさそうな表情で立ち上がって答えた。

「―――2時間。」

「何……?」

エヴリーヌの答えを聞いたナイトハルト教官は眉を顰め

「あ、間違えた。5時間だった。」

すぐに間違いに気付いたエヴリーヌは答えた。



「……その通りだが、何故先程真っ先に”2時間”という答えが出た?」

エヴリーヌの答えに頷いたナイトハルト教官は不思議そうな表情でエヴリーヌに尋ね
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