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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第105話
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鉄道網を整備した人物としても有名ですよね。それと、周辺にある幾つかの小国や自治州を併合したと聞きます……あくまで平和的に、みたいですが。」

「フン、どうだかな……あの男が宰相となってから軍事費が増大したのは間違いない。巨大な帝都や、併合した地域からの莫大な税収を足掛かりにしてな。」

「……どうしてそんなにも軍事費を増大するのでしょうね……?戦争でも起こすつもりなのでしょうか……?」

「それは……」

エマの説明を聞いて鼻を鳴らしたユーシスの話と不安そうな表情をしているセレーネの推測を聞いたマキアスは複雑そうな表情で考え込んだ。



「……実際、クロスベル方面の2門の”列車砲”を発注したのも元はと言えばあの人なのよね……それによって、共和国との間で大規模な戦争が起きる所だったし。」

「その時は、リベールという国の提唱で戦争を回避できたと聞いたが……たしか”不戦条約”だったか?」

「ああ……だがその緊張は未だに尾を引いているらしい。だから、今回の通商会議ではそのあたりが話されると思うが……」

「―――まあ、間違いなく揉める事になるでしょうね。」

「そうね……領有権問題にメンフィル帝国も介入してきたからね……」

ガイウスの質問に答えた後真剣な表情で考え込んだリィンの言葉を聞いたツーヤは静かに呟き、プリネは複雑そうな表情で考え込んでいた。



「うーん、帝都じゃすごく人気がある人なんだけどなぁ。……実際には、あんな連中に思いっきり狙われてるみたいだし。」

「”帝国解放戦線”……『静かなる怒りの焔をたたえ、度し難き独裁者に鉄槌を下す』か。」

「どうやら宰相殿に対して憎悪の炎を燃やしているようだ。それも尋常の怒りではあるまい。」

「確かに、それだけの恨みを買いまくっていそうな感じ。」

「恐らく小国や自治州の併合の際に、何かあったのかもしれませんね……」

ラウラとフィーの意見に続くように、プリネは静かに呟き

「うーん、父の盟友を悪く言いたくはないんだが……」

マキアスは複雑そうな表情で考え込んでいた。



「えっと……そう言えばレン姫……でしたか。13歳なのに、”西ゼムリア通商会議”という国際政治に携わっているんですね。」

その時重くなった空気を変えるかのようにエマはプリネを見つめ

「ええ。レンはあらゆる意味で”天才”ですから、リフィアお姉様の補佐も難なく務めるでしょうから選ばれてもおかしくない人選ですね。」

プリネは静かな表情で答えた。

「あらゆる意味で”天才”ですか……?」

「一体どういう意味なんだ?」

「……ヘイムダルの時に見せた身体能力や戦闘能力からして、唯の子供ではないの
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