序章〜乙女の決意〜 第4話
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」
「とっても似合っているよ、ママ!」
「う、うーん……。丈夫な生地を使っているし、動きやすくっていいんだけど……。こういう女の子っぽい服ってあたしには似合わないかも……」
アネラスとミントに褒められたエステルは苦笑しながら答えた。
「そんなことないとミントは思うけどな……」
「うんうん!ミントちゃんの言う通りそんなことない!とってもよく似合ってるってば。それに遊撃士でも女の子にオシャレは必要だよ。否、遊撃士だからこそオシャレには気を使わなくちゃ!」
ミントの言葉にアネラスは何度も頷いた後、熱弁を始めた。
「ア、 アネラスさん?(あっちゃ〜……スイッチが入ったみたいね………)」
真剣な表情になっているアネラスを見て、エステルは心の中で溜息を吐いた。
「そうだ、エステルちゃん。リボンとか付けてみる気ない?すごく似合うと思うんだけどなぁ。」
「あ、賛成!ミントとお揃いのリボンにしよう?ママ!」
「え、遠慮しときます。ていうか……相変わらず、アネラスさんって可愛いものに目がないわね。」
アネラスとミントの提案をエステルは苦笑しながら答えた後、アネラスに言った。
「もちろん!可愛いことは正義だもん!シェラ先輩みたいな格好いいお姉さまにも憧れるけど……。やっぱり可愛く着飾った年下の女の子に勝るものなし!ぬいぐるみなんか抱いてたらぎゅっと抱きしめたくなるよ〜♪ミントちゃんもすっごく可愛いし、不謹慎だけど私、この訓練に来てよかったと思っているよ?毎日ミントちゃんに会えるしね!」
「えへへ……ありがとう、アネラスさん!」
「ねえねえ、エステルちゃん。今夜もミントちゃんを貸してもらってもいい?また、一緒に寝たいのよね〜。」
「ダメよ〜!昨日一緒に寝たばかりでしょ?今夜からはあたしのベッドに戻ってもらうんだから!」
「ぶー……エステルちゃんのケチ。」
「えへへ………」
エステルとアネラスの会話を見ていたミントは思わず、可愛らしい笑顔で笑った。
「ミント?どうしたの?」
「えへへ……ママ、以前と同じようにとっても明るくなったなって思って、ミント、とっても嬉しいんだ!」
「ミント…………あ〜ん、もう!この娘ったら本当になんて素直で健気で、可愛い娘なのかしら!」
ミントの言葉に感動したエステルは思わず、自分の横に座っていたミントを抱きしめた。
「えへへ……苦しいよ〜、ママ。」
抱きしめられたミントは口とは正反対に嬉しそうに抱きしめられていた。
「あー!エステルちゃんばっかり、ズルイ!私にも抱きしめさせてよ〜!」
「残念でした〜。これはミントの隣に座っている人だけの権限よ〜♪
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