外伝〜因縁の再会〜後篇
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「………言っておくが、いくらあいつが転生し、お前の利用価値が無くなったとはいえ、お前を許した訳ではないからな。」
「構いません……私は貴方に殺されて当然の存在なのですから……妹の幸せを……貴方の愛妻を奪っておきながら、私はぬくぬくとこうして生きている……妻を奪われた貴方からすれば、許せない事でしょうし、私自身も自分を許して等おりません。……この思い、一時期はセリカ様のお陰で晴れましたが、リタさん達からイリーナの魂の行方を
聞き、そして”イリーナ・マグダエル”という女性を見て、思いました。……やはり私は許されるべき存在ではないと。……私は貴方と………そしてイリーナに裁かれるべき存在です。」
リウイに言われたエクリアは静かに答えた。
「フン……かつて、俺達の最大の敵であった者が随分弱気になったものだ。お前を慕って俺達に殺されて逝ったお前の部下達が報われないな。」
「………………………」
リウイの皮肉にエクリアは何も返さず、目を閉じて黙って聞いていた。
「………神殺しに伝えておけ。『イリーナの魂を救った礼を変える』と。」
「え………?」
リウイから出た言葉にエクリアは驚いた。
「『レスぺレントにお前達が姿を現す事がない限り、お前の使徒は狙わない』と。」
「!!」
「神殺しを思うなら、二度と俺達に会おう等思わぬ事だ。……もう、お前に話す事はない。………さらばだ。」
そしてリウイは自分の言葉を聞いて驚いているエクリアとすれ違い、宿屋へと戻って行った。
「…………………」
一人残されたエクリアは何も言わず、その場に留まっていた。
「セリカ様の事を考えるなら……私は…………でも…………」
遠回しに『イリーナと2度と会うな』と言われた事を理解したエクリアは自分の中で起きている葛藤に迷っていた。
「……私はセリカ様の使徒………セリカ様の幸せのためだけに生きるのが私の生きる目的……セリカ様を狙う敵が少しでも減るなら、私の……贖罪は……ウッ……ウッ………」
心の中ではイリーナに謝罪したいエクリアだったが、セリカを狙う敵を少しでも減らすべきだと思ったエクリアは、セリカを優先し、自分が本当にしたい事を押し殺す事に顔を俯かせ、声を押し殺して涙を流した。
「…………………」
声を押し殺して泣いていたエクリアだったが、やがて表情を戻して顔を上げた。
「………すっかり、遅くなってしまったわ……お客様も来ている事だし、早く帰らないと……」
そしてエクリアはセリカの屋敷へと戻って行った。
〜レウィニア神権国・王都プレイア・郊外〜
翌日、宿屋で休んだリウイ達は王都の郊外でリフィア達
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