第3話
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たカシウスはエステルから視線を外した。
「あっやしいわね〜………まあいいわ。みんな、どうする?」
ジト目でカシウスを見ていたエステルは気を取り直して、パズモ達に尋ねた。
(私は別にいいわよ。魔力もエステルの魔力と繋がっているから、活動にも問題ないし。)
(……構わん。少しでも退屈を紛らわせるなら別にいい。)
「みなさんが私の力を望むのでしたら、存分に使って下さい。………できれば手配魔獣を倒すとかそういった戦いの仕事はやめてほしいですけど。」
「フフ………退屈凌ぎにはちょうどいいですわ。」
エステルに尋ねられたパズモ達はそれぞれ頷いた。
「決まりだな………早速エルナンに知らせて、王都の仕事を手伝わせよう。今の王都は大変だろうしな。」
「あ、先生。一人ぐらいはこっち(ロレント)に廻して下さいよ?こっちも常に人手不足なんですから。」
「もう、パズモ達の契約者であるあたしの目の前でそういう話はやめてほしいわ………」
ノリノリにパズモ達の手伝いの事を相談しているカシウスとシェラザードを見て、エステルは溜息を吐いた。
「フフ………さて、エステル。話も落ち着いたようだし、その娘の事……私にも紹介してくれるかしら?」
「あ、うん。ミント。」
「はーい!」
レナに言われたエステルはミントを呼び、呼ばれたミントは元気良く返事をした。
「……遅くなったけど、この娘があたしの娘になったミントよ。ミント、この人があたしのお母さんよ。」
「ミントです!初めまして、お祖母ちゃん!!」
「あらあら………この年でこんな大きくて可愛い孫ができるなんて思わなかったわ。……よろしくね、ミント。」
ミントの自己紹介を聞いたレナは微笑ましそうな表情でミントの頭を撫でた。
「えへへ………お祖母ちゃんって、若くてとっても綺麗だね!」
「フフ、ありがとう、ミント。……さて、エステル?クラウス市長に伝えた私の伝言……もちろん覚えているわね?」
「は、はい!」
レナに笑顔を向けられたエステルはクラウスの伝言を思い出した後、体を震わせて姿勢を正した。
「ど〜し〜て〜?私に何の相談もなく、この娘を引き取ったのか〜し〜ら?」
「ヒッ!い、今話します!」
「ハァ……レナさんに相談もなく、そんな事をしたの、エステル。………たっぷり怒られなさい。」
「………………………ブルブル………」
レナの凄味ある笑顔を見てエステルは思わず敬語になり、シェラザードは呆れて溜息を吐き、カシウスは次は自分の番である事を理解し、エステルよりさらに怒られるとわかっていたので体を震わせていた。そしてエステルはレナ達にミントを引き取る
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