第3話
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。」
「うん、わかった。」
「ミントの方はあたしが手配しておくわ。」
「ありがとう、シェラお姉さん!」
カシウスの言葉にエステルは頷き、そしてミントはシェラザードの申し出を聞いてお礼を言った。
「そう言えば、エステル。旅に出る前と比べて随分友達ができたようね?」
レナはパズモ達を見てエステルに言った。
「あはは………色々あって、今はこんなに友達ができたわ。……パズモはお母さんも知っているけど、ほかの子達は初めてよね。……サエラブ、テトリ、ニル。この人があたしのお母さんだよ。」
レナの言葉に苦笑したエステルはサエラブ達にレナを紹介した。
(………我は”狐炎獣”サエラブ。誇り高き”炎狐”!!事情があって、エステルと共に行動をしている。)
「あら………もしかしてこれがエステルとパズモが普段していた”念話”という会話かしら?フフ……まさか私も体験する事になるとは思わなかったわ。」
サエラブの念話に驚いたレナだったが、初めての体験に微笑んで答えた。
「……ユイチリのテトリです。エステルさんには助けて頂いた恩があったので、こうしてエステルさんの使い魔をやらせて頂いています。」
「フフ………エステルの事、これからもよろしくお願いしますね。」
テトリに微笑んだレナは最後にニルを見た。
「それにしても……まさか、天使様までエステルに力を貸して下さるとは思いませんでした。」
「フフ……ニルに敬称や”様”なんていらないわ。ニルは天使の中でも変わりものだもの。」
「あら、そうなの?本当の天使ってどんな方なのかしら?」
ニルの言葉に驚いたレナは尋ねた。
「……普通、天使は滅多な事がない限り、人間に力を貸さないわ。まして”闇夜の眷属”達と親しい人間を見たら、目の色を変えて襲って来ると思うわよ?」
「へっ!?なんで!?」
ニルの説明を聞いたエステルは驚いて尋ねた。
「光に属する”天使”は闇に属する”闇夜の眷属”の事を忌み嫌っているのが天使の普通よ。だから”闇夜の眷属”や彼らと親しい人間は凄く嫌っているし、中には攻撃を仕掛けて来る好戦的な天使もいるわ。」
「光と闇………まさに相反する存在だからこそ、歩み寄れないのか………」
ニルの説明を聞いたカシウスは難しそうな表情で納得した。
「あれ?じゃあ、貴女ってなんでエステルに力を貸しているのかしら?それに貴女、リフィアさん達とも親しそうに話していたわよね?」
シェラザードはある事に気付き、ニルに尋ねた。
「……まあ、以前はニルも他の天使と同じで”闇夜の眷属”はあんまり好きではなかったわよ?前のニルの主が魔神や睡魔、飛天魔や幽霊とか従えていたし、
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