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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第1話
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へ……それほどでもないわよ。それで?さっきのあたしの質問に答えてもらってもいいかしら?」

ケビンの言葉にエステルは恥ずかしそうに笑った後、尋ねた。

「あ〜………別に仲は悪うないよ。実際両方の宗教はさまざまな福祉をやっているし、”聖女”の存在が民間人に知れわたっとるからな。目の仇になんかしたら、それこそ空の女神(エイドス)を信じている信者達が離れていくわいな。それに実際、聖堂で作っている薬の材料でも希少な物や代わりになる材料を分けて貰ったり、”治癒の水”みたいな向こう独特の薬も分けて貰っているからな……ま、実際こっちも助かっている訳や。」

「ふ〜ん……そう言えば七曜教会で七曜教会の”聖女”を世に広めたりとか福祉をやらないの?」

苦笑しながら説明するケビンにエステルは聞いた後、尋ねた。

「いや〜”聖女”と評されるような人がこっちにもおったらええねんけど、残念ながらいないしな〜……福祉に関しても、あちらさんと違って、メンフィルからの膨大な援助がある訳でもないしな〜。」

「あ。そっか………そう言えば、イーリュンやアーライナの”聖女”はメンフィルの皇室の関係者だったわね。だからロレントにあるイーリュンの孤児院みたいな凄い所を経営できるんだ………」

ケビンの説明を聞いたエステルは納得した。

「ま、そういう訳や。……で、エステルちゃんの家ってどっちの方にあるん?」

「それなんだけど……。見送りなんて必要ないってば。街から出てすぐの所だし、これでも一応、遊撃士なんだから。」

「なはは、遠慮せんでええよ。レディの送り迎えは男の義務や。それに、自慢のカレシにも一度お目にかかってみたいしな。」

「カレシって……。そんなんじゃないんだけど。まあいいわ、家に着いたらお母さんに頼んでお茶くらいはご馳走してあげる。」

「サンキュー。ほな、案内したってや。」



そしてエステルはケビンを連れて、ブライト家へ向かった…………
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