第100話
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場所が崩壊しようとしている事にルークは表情を引き攣らせ、レンはからかいの表情で呟き、ソフィは真剣な表情になり、舌打ちをしたリオンにシャルティエは苦笑しながら指摘した。
「そ、それでは……!」
「急いで”アルセイユ”に戻った方がよさそうですな……」
「うむ……。すぐに導力が尽きることはないが急いだ方がいいじゃろう。おまえさんたちの船はどうじゃ?」
ミュラー少佐の言葉に頷いたラッセル博士はドルン達に視線を向けた。
「ああ、今ごろ完全に修理が終わっているはずだ。」
「戻ったらすぐに飛べるだろうぜ。」
「よし……それでは皆、これより撤退を開始する!エレベーター近くに転位用のゲートがあった。順次、それを使って”中枢塔”より脱出するぞ!」
そしてユリア大尉の号令を合図にエステル達は撤退を始めた!
「……馬鹿な……そんな馬鹿な……。こんな事態……ありえない……。……ま……待てよ……。た、試されたのは……私も同じだったということか……くっ……戻ったら問い質さなくては……」
エステル達が撤退をし始めたその頃、ワイスマンは弱った様子で浮遊都市から脱出しようとしていた。
「悪いけど、それは無理やね。」
そこにワイスマンの行く手を阻むかのようにケビンがワイスマンの進む先から現れた。
「ケビン・グラハム……。いつの間にこんな所に……。どけ……貴様のような雑魚に関わっている場合ではない……」
ケビンを退ける為にワイスマンは魔眼を発動したが、何とケビンは星杯の紋章を掲げ、自分自身に結界を展開して魔眼を無効化した!
「……貴様……”魔眼”が効かないのか!?いくら教会の騎士とはいえ新米ごときに防げるわけが……」
「あー、スマン。ちょいと三味線弾いてたわ。オレは騎士団の第五位。それなりに修羅場は潜っとる。ま、それでも本調子のあんたに勝つのは難しかったけど……。今なら付け入る隙があるからな。」
「なに………」
「くっ……」
ケビンの言葉にワイスマンが呆けたその時、ケビンがボウガンの矢をワイスマンに放ち、エステル達の戦いによって疲労していたワイスマンは回避する事もできずに矢に命中してしまった。
「……オレの本当の任務は”輝く環”の調査やない。最悪の破戒僧、ゲオルグ・ワイスマン―――あんたの始末というわけや。ちなみにイオンの本当の任務はあんたにオレの正体を悟らせないためのあんたの注意を惹きつける為の”囮”や。」
「クク……なるほどな……。だが、この程度の攻撃でこの”白面”を滅するなど……」
ケビンの真の目的を知ったワイスマンは凶悪な笑みを浮かべてケビンを見つめ返したその時!
「な……なんだ……」
瞬く間にワイ
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