第100話
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屋上でのヨシュアとの決闘の台詞を繰り返して呟いたカリンにジト目で見つめられたレーヴェは唸り声を上げた後カリンから視線を逸らして黙り込み、その様子をヨシュアは苦笑しながら見守っていた。
「でも……ありがとう。そんなにも私の事を大切に思っていてくれて……それに私の代わりにヨシュアをずっと見守ってくれて、本当にありがとう…………」
「………気にするな。それにヨシュアはもう俺達の手は必要ない。それより全ての呪縛が解けた今、本当の意味で強くなる必要があるだろう。それを支えるのは俺達ではない。」
「そうね………」
レーヴェの指摘に頷いたカリンはエステルを見つめた。
「へ?」
「エステルさん…………これからは貴女がヨシュアを………私達の弟を支えてくれませんか………?」
「えへへ……言われなくてもそうするつもりだったけど……。でも……今ここでちゃんと約束する。だから……どうか安心して。」
カリンの頼みにエステルは恥ずかしそうに笑いながら答えた。
「ありがとう、エステルさん………………………………」
エステルの答えに微笑んだカリンはレーヴェをじっと見つめた。
「?どうした、カリ………」
「ん………」
カリンに見つめられたレーヴェがカリンに声をかけようとしたその時、突然のカリンの口付けによって中断され、それを見たエステル達はそれぞれ驚きの表情をした。
「うわ〜………カリンさんって、結構大胆ね〜。」
「…………わかってはいた事なんだけど、それでも複雑だよ…………」
「うふふ、こんな事ならカメラも持ってくるべきだったわ♪そしたら、今の決定的な瞬間を写真で残せたのに♪」
「そんなもんを残して何に使うんだよ……」
顔を赤らめて呟いたエステルにヨシュアは疲れた表情で溜息を吐いて答え、からかいの表情で呟いたレンにルークは呆れた表情で指摘した。
「フフ、ヨシュアを見守ってくれたお礼よ。」
レーヴェから離れたカリンは頬を赤く染めて恥ずかしそうに笑い
「カリン……」
カリンに微笑まれたレーヴェは苦笑した。
「おーい……!」
するとその時屋上で戦っていたメンバーが駆けつけた。
「あ………」
「よかった……無事だったか。」
「……君達が降りた後、新手の機械竜が何匹も現れてな……苦戦していたその時、彼がそこの機械竜を呼んで戦況を覆してくれたんだ。」
「そうだったんだ……」
ユリア大尉は全員無事なエステル達を見て安堵の表情をし、ミュラー少佐の話を聞いたエステルはレーヴェを見つめた。
「あれれ?もしかして貴女って……ステラさんですか??」
その時カリンに気づ
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