第100話
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に感謝するべきだな……」
「姉さんを甦らせてくれて、本当にありがとうございます、イオンさん……!」
イオンの説明を聞いたレーヴェは苦笑し、ヨシュアはイオンに頭を下げて感謝の言葉を贈った。
「あれ?そう言えばステラさんがカリンさんだった事にルーク兄やレンはあまり驚いていない様子だったけど、何で??」
「う”っ!え、え〜と……」
ふとステラがカリンであった事にルークやレンが驚いていなかった事を思い出したエステルに訊ねられたルークは唸り声を上げた後答えを誤魔化し
「フフ、実はルークには僕にとって個人的に力を貸してくれるアーシアを通してカリンの事をあらかじめ伝えておいたんです。僕とアリエッタがいない時に彼女が貴方達と共に行動をして、その時に彼女の事を怪しまれた時に彼女を庇う人達が必要だと思いましたから。」
「ちなみにレンもその時たまたま一緒にいたから知っていたわよ♪」
「あ、あんですって〜!?それじゃあ、ルーク兄とレン、それにアーシアさんは最初からステラさんがカリンさんだって事も知っていてあたし達に黙っていたの〜!?」
イオンとレンの答えを聞いたエステルはルークとレン、アーシアを睨み
「お、俺は悪くねえぞ!?カリンの正体を黙る事はカリンの為でもあったから、仕方なく黙っていただけだぜ!?」
「うふふ、敵を欺くにはまず味方からって言うでしょう♪」
「アハハ………え、えっと、私達が彼女の正体を黙っていた事情もわかったから、そんなに怒らなくてもいいじゃない。」
エステルに睨まれたルークは慌てた様子で言い訳をし、レンは悪びれもなく小悪魔な笑みを浮かべて答え、アーシアは苦笑しながらエステルを宥めようとした。
「全くもう……ルーク兄とアーシアさんまでヨシュアやレンみたいに、隠し事をしていたなんて。父さんといい、何でウチの家族って隠し事だらけなのよ……ブツブツ………」
「クスクス……それにしてもさっきの屋上での二人の一騎打ちでのセリフを聞いていてちょっと思ったけど、レーヴェは私の事を誇張し過ぎよ……」
「え………」
「………?」
呆れた表情で溜息を吐いてブツブツ呟きだしたエステルを微笑ましそうに見つめた後疲れた表情で呟いたカリンの言葉が気になったヨシュアは呆け、レーヴェは不思議そうな表情をした。
「『カリンは特別だ!あんな人間がそう簡単にいてたまるものか!』、『人は試されなくてはならない!弱さと欺瞞という罪を贖うことができるのかを!カリンの犠牲に値するのかを!』……あのセリフを聞いた時、正直恥ずかしかったわよ。私は天使や聖女でもなく、ただの村人よ?」
「グッ……………………」
「ハハ…………」
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