第98話
[6/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
そして譜術を発動した二人に続くようにステラとステラによって傷を治療されたレーヴェもSクラフトを発動し
「塵も残さず!」
「虚空へ消え去れ!」
「刹那の輝きに時を見よ――――」
「絶!」
二人が発動した譜術によってワイスマンを左右から包囲するように巨大な太陽が現れると、二つの太陽は同時に輝いてワイスマンを焼き尽くし、更にステラのSクラフトによって光の十字架による連鎖爆発をその身に受けると共にレーヴェのSクラフトによって全身が凍結した後強烈な一撃を受けた!
「「デュアル・ザ・サン!!」」
「エヴァンジル!!」
「冥皇剣!!」
「キャアアアアアア―――――ッ!?」
二つの灼熱の恒星の間に敵を閉じ込め焼き尽くす禁断の譜術と破邪の譜術、そして”外の理”によって作られた剣で解き放たれた絶技をその身に受けた大ダメージを受けたワイスマンは悲鳴を上げた!
「お、おのれ………ここまで私を侮辱する真似をするとは……!それもこれもレーヴェの身を心配してレーヴェを追った貴様によるものだ!何故、貴様は敵であった者の為にそこまでする!?」
度重なる大ダメージを受けたワイスマンは自分が追い詰められたのはレーヴェを追ったステラのせいだと思い、ステラを睨んで声を上げた。
「それは…………………」
「ステラさん……」
「………………」
ワイスマンの叫びに対して顔を俯かせて黙り込んでいるステラをヨシュアは辛そうな表情で見つめ、レーヴェは静かな表情で見つめた。
「―――彼女が”剣帝”の身を心配して、彼を追ったのは当然の行動ですよ。彼女が僕達と共に行動していた理由はは”自分の死によって闇に堕ちてしまった大切な幼馴染である剣帝と弟のヨシュアを連れ戻す為”なのですから。」
するとその時イオンが静かな表情で前に出てステラの代わりに答えた。
「へっ!?」
「……あ……や、やっぱりステラさんは本当に……!」
「!!」
イオンの話を聞いたエステルは驚き、イオンの話によってステラの正体が明確になった事を悟ったヨシュアは希望を持った表情で、レーヴェは目を見開いてステラを見つめた。
「―――今まで辛い思いをさせてしまってすみません、ステ――――いえ、”カリン”。もう正体を隠す必要はありません!予定より少々早いですが、仮面を取り、素顔を顕わにして構いません!」
「イオン様……はい、ありがとうございます……!」
そしてイオンの許可を聞いたステラは深く被って髪を隠していたフードと今まで頑なに顔を隠し続けていた仮面を取った。するとフードが取れた事によって腰まで届く美しい黒髪が顕わになると共に”ヨシュアと非常に似ている容
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ