第98話
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ーシャは……俺の妹は……」
「……許せん……!お前だけは絶対に許さん……!」
「貴方のその所業は決して教会は……いえ、女神は許さないと思いなさい、”外法”!」
「……吐き気がしてきたわ。」
「なるほど……。大方、予想通りということか。」
ワイスマンが『ハーメルの悲劇』の元凶にして『百日戦役』を起こした元凶でもある事を知ったルーク達が怒りの表情でワイスマンを睨んでいる中、吐き気がしたエステルはワイスマンから視線を逸らし、レーヴェは取り乱すことなく冷静な様子で呟いた。
「……おや、意外と冷静だね。私としてはもう少し、憤って欲しいところではあるが。」
「フフ、俺の心はとうに冷め切っているからな……。しかし先ほどの、貴様に背後から昏倒させられた失態、”剣帝”としては屈辱の極みだ。その借りだけは返させてもらうぞ。」
「なに……」
レーヴェの言葉にワイスマンが驚いたその時、レーヴェは自らの剣――ケルンバイターを『絶対障壁』に叩き付けた!
「ば、馬鹿な……。”環”の絶対障壁が……。!!!そうか……その剣は!」
「そう……。俺が”盟主”より授かった剣……。貴様の杖と同じく、『外』の理で造られた魔剣だ……」
「クッ……迂闊であったわ……。……ええい……離れろ……離れろ……この痴れ者がッ!」
レーヴェが持つ剣が自分自身が誇る絶対障壁を破壊する手段である事に気づいて焦ったワイスマンは何度もレーヴェとドラギオンを攻撃した!
「ガッ!?」
ワイスマンの攻撃によって、ドラギオンは破壊され、レーヴェは吹っ飛ばされた!
「グッ……」
「クク……死ねっ!!」
「レーヴェ!逃げて!!」
倒れたままのレーヴェに止めを刺す為にワイスマンは光の槍を頭上に作って、レーヴェに向け、それを見たヨシュアはレーヴェに視線を向けて悲鳴を上げた。
「クク……もう遅い。」
「レーヴェ―――ッ!!」
そしてレーヴェに光の槍が襲い掛かったその時!
「うふふ、この”貸し”はいつか利子込みで返してもらうわよ、”剣帝”さん♪―――ヤアッ!!」
レンがレーヴェの前に飛び込んできて、二振りの小太刀を振るって槍を弾き飛ばした!
「へ……」
「レ、レン!?」
レンの登場にルークが呆け、エステルが驚きの表情で声を上げたその時
「レーヴェ!今、傷を治療するわ……!」
ステラがレーヴェに駆け寄り、オーブメントを駆動させ、更に譜術を詠唱してレーヴェの傷の治療を始めた。
「大気に舞いし精霊たちよ、清浄なる調べを奏でよ―――フェアリーサークル!!」
さらにその時、いつの間にかイオンと共に到着して
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