機動戦艦ナデシコ
1317話
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けどね」
レモンの視線を向けられたハルカは、特に驚いた様子もなく頷きを返す。
「そうね。私はもうどうするのかをしっかりと決めたわ。元々生きている実感とか充実感とか、そういうのを求めてナデシコに乗ったんだけど、そういう意味ではアクセルの方が期待出来そうだし。……ああ、安心して。だからってすぐにナデシコから降りるなんて事は言わないから。最低でも地球に戻って一段落するまでは私がナデシコの操舵をきちんとさせて貰うわ」
「私は……」
ハルカのあっさりとした言葉に、エリナは迷う。
本人も口にした通り、男女間の関係については今まで殆ど接してこなかっただけにどうしたらいいのか分からないのだろう。
「取りあえず、今すぐに決めなくてもいいんじゃない? アクセル君に対してどういう思いを抱いているのかを自覚出来ただけでも、今日ここに来た甲斐はあったでしょ? なら、取りあえず今日はこの辺にして、しっかりと自分がどうしたいのかを決めてから、改めて選択するという形でいいと思うけど」
美砂の言葉に、レモンは少し考えて頷き、他の面々へと視線を向ける。
皆もそれに異論はなかったのか、皆それぞれが頷く。
「……ありがとう。私も出来るだけ早く自分の心に決着を付けたいと思うわ」
「そうね。取りあえず今日はうちに泊まっていきなさいな。見ての通り部屋の数には困ってないから」
「そう? じゃあそうさせて貰うわ」
「私も泊まって行ってもいいの?」
エリナの隣にいるハルカの言葉に、レモンは当然と頷く。
「ええ、ハルカが良ければこの家に住んでもいいのよ? 貴方にはその資格も、そして覚悟もあるもの。それに……私達と過ごす夜に慣れておく必要はあるでしょう?」
そう告げるレモンの濡れた瞳がどのような行為を意味しているのかは明白だった。
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