暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1317話
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私にとって特別な人だというのは事実よ」
「……意外だな」

 ポツリと呟かれたのは、コーネリア。
 小さな呟きではあったが、エリナの言葉に誰もが沈黙していたからこそ、全員がその言葉を聞き逃す事はなかった。

「意外? 何がかしら?」

 エリナのその質問に、コーネリアは手に持っていた紅茶のカップをテーブルに戻しながら口を開く。

「こう言っては何だが、お前は平均以上に顔立ちが整っている。その服の上からでも非常に女らしい身体つきをしているのも分かる。そんなお前が、今まで男に縁がなかったというのは、少し不思議な気がしてな」
「そうね。あたしもその辺は不思議に思ったわ。マクロス世界で女優をやれるくらいには美人だと思うわよ? それとも、もしかしてナデシコ世界って美醜の価値が私達とは違ってたりするの?」

 シェリルがこっちに視線を向けて聞いてくるが、俺がそれに対して出来る反応は首を横に振るだけだった。

「いや、ナデシコ世界でも美醜の感覚は大体俺と同じと見てもいい」

 脳裏を過ぎるのは、ナデシコのメンバー。
 ウリバタケが言うには、かなりの美人揃いだという話だったし、美醜の感覚に関しては俺達とそう変わりはないだろう。
 それにウリバタケが持ってきてくれたグラビア雑誌もそれを証明している。
 ……勿論全て完全に一致しているという訳ではなく、あくまでも大体の傾向が似ているというのが正しいのだろうが。
 それにテンカワだってエリナに対して好意を持っている事を考えれば、エリナも十分に美形だと言っても間違いはない筈だ。

「そう。……だとすると、ますます不思議よね」

 視線が向けられたエリナは、自分が美人だと言われているのが照れくさいのか、薄らと頬を赤くしている。

「その、自分で言うのもなんだけど、私も決して男に言い寄られなかったという訳じゃないのよ。……ただ、私が男の人に興味を持てなかったというのもあるし、ネルガルに入ってからは仕事の方が面白くてそっちに一生懸命だったから……」
「ああ、なるほどね。芸能界にもそういう人って結構いるわよ。ただ、そういう人に限って最終的に売れ残っていたりするんだけど」

 どこか実感のある言葉がシェリルの口から出る。
 ……そういうものなのか?
 まぁ、芸能人ってのは基本的に美形揃いだから、多少年齢が上になっても普通に結婚とかは出来そうだというイメージがあるけど。

「なるほどね。つまり、今までは仕事に一生懸命だったのが、アクセルに抱かれたのが切っ掛けで好意を持つに至ったと。ま、身体から始まる恋ってのもいいんじゃない? 問題は、貴方が……エリナがこれからどうしたいかよ。このままアクセルと別れるのか、それともこちら側に来るのか。……そっちのハルカはもう決心を固めているようだ
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