機動戦艦ナデシコ
1317話
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ク、そして何よりシーツについていた血を見れば何があったのかというのは明らかだった。
「また、随分と……その、大変だったのではないか?」
そう同情の言葉を呟くのは、以前俺に酒を飲ませた経験のあるスレイだ。
結局あの日、俺はリュケイオスを使ってマクロス世界に転移したが、起きた時のスレイ達は色々な意味で体力が消耗していたらしい。
経験したからこそ、俺がアルコールを飲んだ後の出来事は理解しているのだろう。
「え、ええ。まぁ、そうね。色々と……そう、凄かったとしか言えないわね。エリナなんか初めてがあんな経験だったんだし、もう他の男には興味持てないんじゃないかしら」
「ちょっ、ハルカ! いきなり何を!」
「あらあら、随分と大変な経験をしてみたいね。……さて、まぁ、アクセルに抱かれたというのは分かったわ。それで話を戻すけど、ここにいる9人と、私も会っていないけど他に2人。正直に言わせて貰えば、一夫一妻制で育ってきた人にはこのシャドウミラーでの生活は色々な面で衝撃が大きいと思うわ。何より、アクセルを自分だけのものには出来ない。それを理解していなければ、私達と同じ位置にいる事は出来ないのよ。それは理解出来る?」
レモンの言葉に、ハルカとエリナがそれぞれ頷く。
ハルカの方は特に躊躇なく頷いたけど、エリナの方は複雑な表情を浮かべたままだ。
エリナは男女関係には疎いし、真面目な性格をしている。……いや、生真面目と言ってもいい。
そんなエリナが、俺やレモン達との関係に疑問を持たないで素直に頷くというのは最初から考えていなかったけど。
頷いた2人に対して、美砂が口を開く。
「ま、もっともアクセル君の場合は性欲強いから、夜の順番待ちとかはないわよ? そもそも、基本的に毎日体力の限界まで消耗させられる事になるし」
「……本当? その、私とエリナを抱いた時もかなり凄かったんだけど……全員なの?」
「そ。ま、そういう意味もあって、アクセル君のハーレムとも言えるこのメンバーは基本的に皆仲がいいわ。当然よね。毎晩のように全てを晒け出して、自分の身体でこのメンバー全員の指や唇が触れてない場所なんかないもの。それに、どうせこの先……」
「美砂!」
「……あ、ごめん」
円の言葉に、美砂が言葉を口を噤む。
その口から何が言い出されそうになったのか、ハルカやエリナは理解出来なかったのだろう。
まぁ、時の指輪の効果を知らなければ当然か。
この先永遠に俺と共にあるという事を。
もっともホワイトスターに時の指輪を融合させた以上、シャドウミラーのメンバー全員が不老になっている訳だが。
……今のところ、ほぼ全員が時の指輪の恩恵を受ける受信機を装備しているのを考えると、シャドウミラーのほぼ全員が不老という、一種異常な集団に
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