プロローグ〜改変の契約〜後篇
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んのちゃうか?軍人や傭兵、それに遊撃士とか。」
レンの説明を聞いたゼノは表情を引き攣らせて指摘した。
「うふふ、それは”乙女の秘密”だから男のお兄さんには教えられないわ♪」
「おっと、それを出されたらこっちはお手上げやな……で?話を戻すけど、嬢ちゃんが戦乱の時代に向けて準備しているのはわかったけど、そこに何で”ルバーチェ”が関係しているんや?」
「実はちょっと事情があってね……しばらく遊撃士はお休みして、短期間だけクロスベルの警察のある部署に出向する事になっていて、それが終わったら帝国のトールズ士官学院に転入する事になっているのよ。」
「何……?何故そんな事をするのだ?」
ゼノの質問に答えたレンの答えに眉を顰めたレオニダスは質問を続けた。
「悪いけど、それは言えないわ。個人的な事情も含めて色々と複雑な事情もあるし。」
「……了解した。――それで?俺達に何をさせるつもりなのだ?」
「貴方達とは長期の協力関係を結んで、いつでもレンに手を貸してもらえるようにしてほしいのよ。例えば”ルバーチェ”と抗争になった時やレンが戦争に巻き込まれた時とかね。」
「なるほどな……それであんな質問をしたんか。ちなみに期間はどのくらいや?」
「今の所はまだ決めていないわ。ちなみに契約が終わるまで年単位の契約として二人合わせて毎年10億ミラを支払うつもりよ。勿論そっちにとって”報酬”以上の仕事内容になったら、その度に”特別手当”として”報酬”を支払うつもりよ。」
「ブッ!?二人合わせて毎年10億ミラって事は、1年ごとに一人5億ミラってことかいな!?しかも”特別手当”まであるなんて、至れり尽くせりやな……」
「………俺達をそこまで高く買ってくれるのは猟兵として光栄だが……一つ疑問がある。」
レンの出した条件に驚きのあまり噴きだしたゼノは表情を引き攣らせ、レオニダスは落ち着いた様子で呟いた。
「何かしら?」
「何故今回の依頼は以前と違い、代理人を使わずに俺達の前に姿を現した?以前の依頼で多くの代理人達を使って俺達に尻尾を掴ませないようにした事を考えると、猟兵に正体を悟られたくなかったと思うのだが。」
「ああ、その事。理由は到って単純……―――――貴方達にレンを”信頼できる証”を示す為よ。」
「ハ……?”俺達に嬢ちゃんを信頼できる証を示す為”やて……?どういう意味や?」
レオニダスの質問に答えたレンの答えの意味がわからなかったゼノは不思議そうな表情で訊ねた。
「あら、低ランクはともかく高ランクの猟兵はレン達遊撃士と同じで”信用”も重視しているでしょう?さすがに前と同じやり方で依頼してもレンの事を信用できないと思ったから、こうして直に会ってレン
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