プロローグ〜改変の契約〜後篇
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ない”の一点張りやったけど……あれは嬢ちゃんの仕業やったんかい!?」
「ええ。まあ、その時に団員として、娘として団長であり、父親でもある”猟兵王”にレンの事を教える義務があるって言ってレンに”猟兵王”にレンの事を教える許可を取ったから生前の”猟兵王”にはレンの事を話していたと思うわよ?」
「…………ハハ、団長は全部知っとったから、あの金は姫の金として扱ってそのまま姫の金にしたんか………」
「しかも俺達にも悟られないように情報を秘匿していたとはな………フッ、俺達の気付かない所で”プロの猟兵”として一人前の仕事をこなしていたようだな。」
レンの説明を聞いたゼノは一瞬固まって呆けていたがやがて苦笑し始め、レオニダスは静かな笑みを浮かべて自分達が娘同然に扱っている人物の顔を思い浮かべた。
「ん?でも何で遊撃士協会はこんなとんでもない許可証を嬢ちゃんに発行したんや?」
その時ある事に気づいたゼノは不思議そうな表情でレンに訊ねた。
「うふふ、多分だけど”Ms.L”であるレンが毎月莫大な金額を遊撃士協会本部に”寄付”し続けているから、そのお礼にレンの頼みに応じてその許可証を発行してくれたと思うわよ。」
「……”寄付”だと?一体毎月幾ら寄付しているのだ?」
「2年前は毎月100億ミラだったけど、今は400億ミラを寄付し続けているわ。あれから更に毎月の株や相場での利益が倍以上に膨れ上がったし。」
「ブッ!?」
レオニダスの問いかけに答えたレンの答えを聞いたゼノは驚きのあまり噴きだした。
「なるほど……遊撃士協会の運営資金は寄付で賄っているらしいからな。そう言った事から運営資金の悩みを解消してくれた”融資者”に対して遊撃士協会は特別待遇をしたという事か。」
「ハ、ハハ……遊撃士協会に対してそんな前代未聞な荒業をするなんて人物、嬢ちゃんが歴代初やろな……」
一方レオニダスは落ち着いた様子で推測し、その推測を聞いたゼノは乾いた声で笑いながらレンを見つめた。
「―――さてと。これでレンの事も一通り理解してくれたと思うし、そろそろ”ビジネス”の話をさせてもらっても構わないかしら?」
「!ああ、ええで。」
「今までの話でお前が”Ms.L”であり、猟兵の俺達に報酬を支払える資産は十分にある事を理解した。まずは依頼内容を教えてくれ。それを聞いてから依頼を請けるかどうか判断させてもらう。」
そしてレンの言葉にそれぞれ我に返った二人は気を引き締めてレンを見つめた。
「それを答える前に一つ聞きたいのだけど……お兄さん達はもし”依頼”で”元仲間”と殺し合う事になっても、ちゃんと本気で殺し合ってくれるのかしら?」
「何やて……?」
「……何故そんな事を聞く。
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