プロローグ〜改変の契約〜後篇
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発行してくれるのよ。」
そしてレンは懐から以前エステル達に見せた書状を二人の前に置き、二人はそれを読んだ。
「えっと、なになに……?”Ms.L並びにレン・ブライトが雇った者達は遊撃士協会の規則に触れない依頼でない限り、如何なる人物達――――例えば猟兵達のような非合法な事をしている者達でも遊撃士協会の協力員として認める”…………ハアッ!?」
「なるほどな……猟兵や銀を”遊撃士協会の協力員”にする事で猟兵の雇用を禁止しているリベールの法律には違反しない事になるという寸法か………しかし、まさかここで”Ms.L”の名が出るとはな。”Ms.L”とお前は何か関係があるのか?」
書状の内容を読んだゼノは驚きのあまり声を上げ、レオニダスは静かな表情で呟いた後ある事に気づき、レンに問いかけた。
「うふふ、関係も何も”Ms.L”がレンよ。」
「う、嘘やろ!?”Ms.L”って言ったら、帝国の”四大名門”どころか二大国の総資産をも上回る資産を持つ資産家やって話やで!?その資産家が嬢ちゃんなんて普通に考えてありえへんで!?」
レンが”Ms.L”である事を口にするとゼノは信じられない表情で声を上げてレンに指摘した。
「あら、”伝説の暗殺者である銀に二人に乗船券を渡すように手配をして、ゼムリア大陸最大規模の豪華客船のオーナー室にいて、執事やメイドに主として敬われているレン”が”Ms.L”じゃないと否定できる要素があるかしら?」
「!!」
「………まさか取引場所としてこの場を選び、俺達にこの船の乗船券を”銀”を通じて渡し、外に控えている執事にここまで連れて来させたのも俺達に見た目は普通の子供にしか見えないお前が”Ms.L”である事を信じさせる為か?」
レンの正論にゼノが目を見開いて驚いている中、レオニダスは信じられない表情でレンに訊ねた。
「そういう事♪……それにしてもその様子だと”西風の妖精”はちゃんと契約通り、レンの正体についてしゃべっていないようね。」
「へっ!?まさか姫は嬢ちゃんの事を知っているん!?」
「しかも”契約”と言っていたが……いつフィーとそんな契約を交わしたのだ?」
レンの口から出た驚愕の事実に驚いたゼノは信じられない表情でレンを見つめ、レオニダスは驚きの表情で訊ねた。
「彼女が”影の国”に巻き込まれた時にエステル達が口を滑らせちゃってね。その時に彼女にレンの正体を口止めする代わりに”口止め料”として3000万ミラを”影の国”から帰って来た後”ファンタズマ”の名義で彼女の口座に振り込んでおいたのよ。」
「そう言えば姫の口座に”ファンタズマ”なんてけったいな名前で3000万ミラが振り込んであって、姫に聞いても”知ら
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