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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
第94話
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て……どうしてエステル達なんかに”パテル=マテル”が負けるの!?」

「ゴルディアス級の人形兵器はまだ制御系が不安定らしいからね……関節部分に負荷がかかって作動不能になったのかもしれない。」

パテル=マテルの敗北が信じられないかのように悲鳴を上げたユウナの疑問にヨシュアは自身の推測を口にした。

「………そんな………”パテル=マテル”!ねえ、早く立ち上がって!早くエステルやレン達を皆殺しにしちゃってよぉ!」

ヨシュアの推測を信じられない表情で聞いていたユウナはパテル=マテルを見つめて声を上げた。

「――――――」

ユウナの希望に応えるかのようにパテル=マテルは立ち上がろうとしたが、足の関節部分がルーク達の戦闘によって使い物にならなくなっていた為立ち上がる事ができず、ユウナの指示に従うのを止めたかのように止まった。

「……あ………………………」

それを見たユウナはパテル=マテルは立ち上がれない事を悟り、地面に崩れ落ちた。



「ユウナ……」

「なによぉ……エステル達の勝ちなんだからもうどうでもいいじゃない……さっさと端末を解除して上に行っちゃいなさいよぉ……」

自分に近づいてきたエステル達にパテル=マテルの敗北によって戦意を失っていたユウナはエステル達に視線を向けることなく、自分の敗北を認めてエステル達にさっさと自分達の元から去るように促した。

「……そっちも大事だけど後回しにする事にするわ。今はあんたの方が大事だからね。」

「なによぉ……エステルなんてユウナのこと何も知らないくせに……!”ユウナと同じ”おねえちゃんが傍にいるのに、どうしてそんなに……ユウナに構ってくるのよぉ……!」

「フフン、決まってるじゃない。あたしがユウナのこと、好きだからよ。勿論ユウナがレンの妹だからとかそんな失礼な意味じゃなくて、ユウナ個人として好きよ。」

悲鳴を上げたユウナにエステルは胸を張って答え

「!!」

エステルの答えを聞いたユウナは信じられない表情で目を見開いた。



「だからこそ……あたしはユウナにやっておかなきゃならない事がある。悪いけど、軽く行かせてもらうわよ。」

「え………」

そしてエステルはユウナを立ち上がらせてユウナの頬を軽くビンタした。

「あら……」

「………あ……………………ぶった…………」

エステルの行動にレンが目を丸くしている中、ユウナは呆けた表情でビンタされた頬を手で抑えた。

「悪いことしたらぶたれるのは当たり前よ。じゃないと、他の人の痛みが感じられなくなっちゃうからね。あたしも小さい頃は父さんに散々ゲンコをもらったんだから。」

「むう、ユウナはビンタでレンはゲンコツ
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