第93話
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に攻撃を仕掛けたが、ルシオラは分身して回避した。
「それっ!!」
「はあっ!!」
分け身達と共に放ったルシオラの鉄扇をシェラザードは鞭で周囲を薙ぎ払って撃ち落とし
「ふふふっ!」
「そこっ!!」
幻術による炎を凄まじい速さで鞭を振るった事によって発生した真空の刃で相殺した。
「フフ………予想以上にやるわね、シェラザード。なら、これはどうかしら?」
シェラザードの強さに妖しい笑みを浮かべて感心していたルシオラは鉄扇を両手に持って、舞い始めた。
「花は散ってこそ花…………」
「オーブメント駆動……!あたしの全て……耐えられるものなら、耐えてみなさい!ハァァァァァ……!」
一方シェラザードはオーブメントを駆動させた後鞭を横に構えて円を描くように舞った。するとシェラザードを囲むように竜巻が発生し、舞を終えた二人は同時にSクラフトを放った!
「旋風よ、砕き散らしなさい!奥義、華散風魔の舞!!」
「秘技―――ハリケーンウィップ!!―――クロックアップ改!!これで決めてみせる……!」
二つの竜巻がぶつかりあうと、Sクラフトを放った直後に自分にかけたアーツの効果による身体能力を上昇させたシェラザードが鞭を構えてルシオラに迫った。
「!!」
迫ってくるシェラザードにルシオラは防御の構えをしたが
「はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!クインビュート!!!」
「キャアアアッ!?迂闊ね…………」
シェラザードが次々と放つ怒涛の鞭による連続攻撃に防御を崩され、ダメージに耐えきれなくなったルシオラは戦闘不能になり、地面に跪いた!
「フフ……なるほど。これならば……上に進む資格があるかもしれないわね。」
戦闘不能になり、地面に跪いていたルシオラは立ち上がり、満足な様子で微笑みを浮かべてエステル達を見つめた。
「……姉さん。ひとつだけ訂正させて。あたしは姉さんを恨むことなんてできないわ。あたしの元を去ったことも、座長を殺めてしまったことも。ただ……どうしようもなく哀しいだけよ。」
「シェラ姉……」
「………シェラザード……」
シェラザードの答えを聞いたエステルは心配そうな表情で見つめ、恩人を殺し、シェラザードにとっての家族をバラバラにさせた張本人である自分を恨む事無く哀しむシェラザードをルシオラは呆けた表情で見つめていた。
「それに、やっぱり信じられない。姉さんがそんな理由で座長を殺めてしまっただなんて……。あたしたちのことを思って辛い選択をした座長のことを……」
「………………………………。……ふふ……さすがに誤魔化せなかったか。」
そしてシェラザードの本音を
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