第91話
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の方を振り返り、煙草に火をつけたが
「……それだけの功夫を宝の持ち腐れにしてたとはな……。クク……ジジイの言うことが…………ようやく分かったぜ……。……ふぅ……美味ぇ……。本当に……タバコが………………美味ぇ…………」
ヴァルターの手から煙草が落ちると、ヴァルターは地面に倒れて気絶した!
「も、もしかして……」
「うん……ジンさんの勝ちみたいだね。」
二人の戦いがジンの勝利である事を悟ったエステル達はジンにかけよった。
「やったね、ジン。」
「いや〜、あんなとんでもない奴に勝つなんて、さすがですな。」
「これでお前と奴との因縁に決着がついたな。」
「うんうん!まさか、このとんでもない男に真剣勝負で勝っちゃうなんて!」
ソフィとケビン、リオンの祝福の言葉に頷いたエステルは明るい表情でジンを見つめた。
「……いや………」
一方ジンは静かに首を横に振った後立ち上がった。
「勝てたのは、俺が『泰斗流』を背負っていたからに過ぎんさ。もしあいつが『泰斗』の正当な使い手としてこの勝負に臨んでいたら……倒れていたのは多分、俺の方だっただろう。」
「も〜、そんなことないってば。それよりジンさん……ケガとかしてるんじゃない?」
「手当、しておきましょうか?」
「いや……大丈夫だ。……ヴァルターのやつもしばらくは目を覚まさんだろうし、このまま放っておいていいだろう。今はとにかく上を目指すぞ。」
「……うん!」
「それじゃあ奥にある端末を操作しましょう。」
そしてエステル達が端末を操作する為に端末に近づこうとしたその時、聞き覚えのある男の声が聞こえてきた!
ククク……この時を待っていたぞ……
「へ……」
「!!」
「今の声は……!」
「やはり貴様もこの浮遊都市にいたか……姿を現せ、バルバトス!!」
声を聞いたエステルは呆け、ヨシュアとソフィは武器を構えて周囲を警戒し、リオンが声を上げたその時ヴァルターの傍にバルバトスが現れた!
「バルバトス……!」
「!奴が話にあったバルバトスっちゅう奴か………!とんでもない邪気を纏っている奴やな……!」
バルバトスを睨むソフィの言葉を聞いたケビンは武器を構えてバルバトスを警戒していた。
「こんな所にまで現れるなんて、しつこい男ね〜!まさかあんたも”輝く環”を手に入れる為にこの浮遊都市に来たの!?」
「ククク……”輝く環”?そんなものに興味はない。俺が求めるのは俺の”糧”となる”強者”との戦い!成長し、怒りと憎しみに満ちた貴様らを倒す事で我が飢えを満たさせてもらうぞ……!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ