第121話
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ヨシュアを探して廊下を歩いていたエステルはミントに声をかけられた。
「ミント。どうしたの?」
「あのね。今日はティータちゃんの部屋で寝てもいいかな?ティータちゃんとも、明日にはお別れしないと駄目だし……」
「ええ、いいわよ。」
「ホント!?ありがとう、ママ!」
エステルの了承を聞いたミントは明るい表情をした。
「それよりヨシュアを見ていない?」
「ヨシュアさん?うん、会ったよ。……でもヨシュアさん、ミントに会った時、変な事を頼んだ……」
ミントが答えかけたその時
〜〜〜〜〜♪
ハーモニカの聞き覚えのある音が聞こえて来た。
「わあ………綺麗な音…………」
「ヨシュアが吹いているみたいね。全く、相変わらずカッコつけなんだから……」
「え!?このハーモニカの音って、ヨシュアさんが吹いているんだ!」
エステルの呟きを聞いたミントは驚いた。
「うん。………そうだ、ミント。ひょっとしたらパパが出来るかもしれないわよ?」
「え……それ、本当!?」
「約束はできないけどね……でも、絶対ミントにヨシュアの事を”パパ”って言わせるように頑張るわ!」
「わあ………ママ、やっぱりヨシュアさんの事が好きだったんだ!」
エステルの答えを聞いたミントは顔を輝かせて言った。
「ミントにまでバレていたとはね……はぁ………あたしもつくづく、鈍感ね……じゃあ、行って来るわ、ミント!」
「うん!」
そしてエステルはハーモニカの音を頼りにヨシュアを探すためにどこかに行った。
「そういえば、ヨシュアさん。どうしてあんな事をミントに頼んだんだろう?『エステルをこれからもずっと支えてくれ』って…………」
エステルが去った後、ミントはヨシュアに頼まれた事を思い出して呟き、一人首を傾げていた…………………
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