第121話
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定期船出発の放送を聞いたリフィアはプリネ達に飛行船に乗るよう促した。
「ん。……3人共、またね。」
「じゃね♪今度会う時はもっと強くなっているのを楽しみにしているわ♪」
「みなさん、怪我や病気には気をつけて下さいね。」
「いつか……こちらにも……私の……店を出しますので……よろしく……お願い……します……みなさんなら……お安く……お売りします……」
「またいつか、会いましょうです〜。」
「私達は大使館に住んでいるので、いつでも遊びに来て下さい。お父様共々歓迎します。」
リフィア達に促されたエヴリーヌ達はそれぞれ別れの言葉をエステル達にかけた。
「みんな!いつかまた会おうね!」
「お元気で!」
そしてリフィア達は定期船に乗り込み、定期船は飛び立って行った。
「………………寂しくなるわね。」
「うん、そうだね。」
定期船を見送り呟いたエステルの言葉にヨシュアも頷いた。
「じゃあ、お城に行こう!ミント、楽しみだな!」
「ミント。」
「何、ママ?」
明るい表情のミントにエステルは優しそうな顔をして話しかけた。
「今は無理しなくていいのよ。ほら、お母さんが胸を貸してあげるから。」
「……………………」
エステルに言われたミントは笑顔を今にも泣きそうな顔をして、顔を隠すようにエステルに抱きついた。そしてやがて大声で泣き出した。
「…………うわああああああああん!!」
ミントが泣きだした同時期、ツーヤも定期船の中でプリネに抱きついて大声で泣いていた。その後エステル達は城に向かった。
〜グランセル城客室・女性部屋・夜〜
「うーん……」
夕食後、エステルは部屋の中を何度もうろうろした。
「何よ、エステル。さっきからそわそわして。なにか気になることでもあるの?」
シェラザードはエステルのおかしな態度を見て尋ねた。
「う、うん……ねえ、シェラ姉……。食事の時……ヨシュア、変じゃなかった?」
シェラザードの疑問にエステルは真剣な表情で聞き返した。
「???変なのはあんたの方でしょ。あの子はいつも通り落ち着いてたじゃないの。」
「それはそうなんだけど……」
言葉を返されたエステルは何かが脳裏の奥に引っ掛かってなんともいえない表情になった。
「ハッハーン。そっか、そういうことか。」
「な、なによいきなり……」
エステルの言葉を聞いてある事に思い当たり悪戯をしそうな表情をしたシェラザードに、エステルは何を考えているかわからず尋ねた。
「隠さない、隠さない♪そんな雰囲気はしたけど……。や
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