第121話
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な。エステル、ヨシュア。」
「エステル達と旅をして、楽しかったよ。……ありがとう。」
「今までありがとうございました。」
「ううん。こっちこそ、今までありがとう!……それと剣の修復、よろしくね!」
「うむ!」
口々にお礼を言うリフィア達にエステルもお礼を言った後、リフィアにテレサから貰った折れた剣を渡した。
「リフィア達のお陰で助かった事もあったから、お互い様だよ。今まで本当にありがとう。」
ヨシュアもお礼を言い、エステルとヨシュアはそれぞれ順番にリフィア達と握手をした。
「そう言えば……大将軍さんがいないけど、どこに行ったの?武器を届けに来てくれた事とかでお礼を言おうと思っていたんだけど……」
エステルはリフィア達を見て、ファーミシルスがいない事に気付き尋ねた。
「あいつならアリシア女王達に挨拶した後、さっさと大使館に帰ったわ。ホント、相変わらず冷たい女よ。」
カーリアンは嫌そうな表情をして答えた。
「そうなんだ………」
「もしよろしければ、エステルさんがお礼を言った事を伝えておきましょうか?」
「ううん………お母さんの事でもお礼を言いたいし、今度会った時にお礼を言うわ!」
ティアの申し出をエステルは首を横に振って答えた。
「ツーヤちゃん……」
「ミントちゃん……」
一方ミントとツーヤはお互い名残惜しそうな表情で、お互いの両手を握って見つめていた。
「ミント……気持ちはわかるけど………」
「……うん、わかっている!」
エステルに言われたミントは笑顔になった。
「ツーヤちゃん、離れていてもミント達はこれからも友達だよ!」
「うん……!ずっと………とも……だち……だよ……!グス……」
ミントの言葉にツーヤは泣くのを必死に我慢して、涙を流しながら笑顔を見せた。
「もう……ツーヤちゃんったら、泣いたらダメ……だよ………ヒック………笑って……お別れ……しよう……?」
一方ミントも笑顔だったが、涙をポロポロと流し始めた。
「そう……だね……………」
ミントの言葉に頷いたツーヤは手で無理やり涙を拭った後、笑顔を見せた。また、ミントも同じように涙を拭って、笑顔を見せた。
「今度会うときまでには、あたし、必ずご主人様の立派な”パートナー”になる!だから、ミントちゃんも頑張って!」
「うん!」
そして2人はお互いの手を放して、それぞれのパートナーの傍に行った。
ロレント方面行き定期飛行船、まもなく離陸します。ご利用の方はお急ぎください。
「時間だ。みな行くぞ。……またな、3人共。再会の時を楽しみにしているぞ。」
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