第116話
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。そうなんでしょう!?」
「………………………………」
ヨシュアの言葉がリシャールにとって図星であるかのように、リシャールは表情を歪めたまま何も語らずヨシュアを睨みつけた。
「そ、それって……」
「空賊の頭みたいに操られている可能性があるってことか………」
エステルは信じられない表情で思い当たる事を言いかけ、シェラザードが続けた。
「ふ、ふええ〜!?」
ティータは驚いて、声を出した。
「ハァ…………そう言う事か。…………ケルヴァンみたいな馬鹿は世界が変わろうといるのね。あの馬鹿と似た奴がいるなんて、虫唾が走るわ。」
カーリアンは溜息を吐いた後、”幻燐戦争”の黒幕の一人であり、かつてはリウイに仕えていた闇軍師――ケルヴァン・ソリードを思い出して、その人物と似たような人物がいる事に表情を歪めた。
「エステル……………(お願いですから、ご主人様とイリーナ様みたいにはならないで下さい……リスティ、エステルがご主人様が味わったような深い悲しみを味わって欲しくないです………)」
一方リスティはエステルを心配した。
「それがどうしたというのだ!強大な力の実在はこの地下遺跡が証明している!人形兵器にしても現代の技術では製作不可能だ!
ならば私は……私が選んだ道を征くだけだ!」
エステル達に何も言い返せずリシャールはやけになり、カノーネが呼んだ大型の人形兵器とは違う人形兵器を呼んだ。そして呼ばれた人形兵器が上から降ってくると同時に黒のオーブメントーー『ゴスペル』が妖しく光り出した。
「あ……!」
『ゴスペル』が光り出したことにいち早く気付いたエステルは驚いて声を出した。
「君たちの言葉が真実ならば私を退けてみるがいい……。それが叶わないのであれば所詮は、青臭い理想にすぎん。」
リシャールは腰に差している東方の国、カルバードでは”刀”といわれる特殊な形状をした剣の柄に手を置いて、戦闘態勢に入った。
「とくと見せてやろう!『剣聖』より受け継ぎし技を!」
「言ってくれるじゃない!」
「だったらこちらも遠慮なく行かせてもらいます!」
「行くわよ!」
「い、行きます!」
「戦うのはリスティ、あんまり好きじゃないですけど………エステルやご主人様のために頑張ります!」
「フフ、悪いけど勝たせてもらうわよ!!」
ついにエステル達とリシャールのそれぞれの意地をかけた最終決戦が始まった………!
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