第111話
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務兵もいるかもしれないから、下手したら挟み撃ちにあうわ。」
特務兵の声を聞いたエステルは焦った。シェラザードも難しそうな表情で考え込んだ。
「しょうがないわね……私が相手をしてあげるから、貴女達は先に行きなさい。」
「一人だと撃ち漏らす事があるかもしれないし、ニルも付き合うわ。」
そしてカーリアンとニルが援軍の特務兵達の相手をする事を申し出た。
「わかった!」
「お願いします!」
カーリアンとニルに援軍の特務兵達の相手を任せたエステル達は再び女王の元へ急いだ。急いで女王の部屋に入ったエステル達だったが、そこには誰もいなく奥のテラスにいる可能性も考え、テラスに向かった。
〜女王宮・テラス〜
「お祖母さま、大丈夫ですか?」
「助けに来ました、女王様!」
「クローディア……。それにエステルさんも……」
テラスにいたリベール国王、アリシア女王は助けに来た人物を見て複雑な表情をした。なぜなら
「ようやく来たか……。待ちくたびれてしまったぞ。」
自分が逃げないよう監視していた兵が、特務兵の中でもリシャール大佐以上の実力を持つと囁かれている仮面の男ーーロランス少尉がエステル達と戦うつもりてあったからだ。
「ロ、ロランス少尉!どうしてこんな所に……」
ロランスを見たエステルは驚いた。
「あ〜!!先生とカルナさんを襲った人だ!!」
またミントはロランスを見て、テレサやカルナを襲った人物の一人である事に気付いた。
「フフ……。私の任務は女王陛下の護衛だ。ここにいても不思議ではあるまい?」
「ふ、ふざけないでよね!いくらあんたが腕が立ってもこっちは4人もいるんだから!」
ロランスの言葉に反応したエステルは強がりを言った。
「なに、こいつ……。ずいぶん腕が立ちそうね。いったい何者なの?」
シェラザードはロランスの正体を知っていそうなエステルに何者か尋ねた。
「情報部、特務部隊隊長。ロランス・ベルガー少尉!もと猟兵あがりで大佐にスカウトされた男よ!」
「ほう、そこまで調べていたか。さすがはS級遊撃士、カシウス・ブライトの娘だ。」
「!!!」
「外部には公表されていない先生のランクを知っているなんて……。こいつ、タダ者じゃないわね。」
シェラザードは遊撃士協会内部の情報まで手に入れているロランスを最大限に警戒した。
「フフ……。お前のことも知っているぞ。ランクC、『風の銀閃』シェラザード・ハーヴェイ。近々、ランクBに昇格予定らしいな。」
「………………………………」
ロランスの不敵な笑みを見て、シェラザードはロランスを睨んだ。
「そこの少
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