第110話
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ネは溜息を吐いた。
「あの、ご主人様。のびている兵士の方達はどうしましょう?」
そこにツーヤが遠慮気味にプリネに話しかけた。
「そうね。ちょっと気の毒だけど、ロープか何かで拘束しておきましょう。……エヴリーヌお姉様、手伝ってもらっていいですか!」
「はいはい。」
プリネの呼びかけに答えたエヴリーヌはプリネやツーヤと協力して兵士達を縛った。
「ご主人様、ペルルさん達は大丈夫でしょうか?」
作業を終えたツーヤはプリネに別働隊で動いているペルル達の事を尋ねた。
「大丈夫でしょう。みな、それぞれ歴史に残る戦いを生き抜いて来た猛者なのですから。」
ツーヤに答えたプリネは空を見上げた。
(頑張って下さい。エステルさん、ヨシュアさん…………)
〜エルベ周遊道〜
「先行部隊の連絡が途絶えた……!テロリストは強大な敵だ。総員、気を引き締めて行くぞ!」
「「「「「「「イエス、サー!!」」」」」」」
プリネ達の戦闘が終了して少しした頃、別働隊の正規軍がエルベ離宮に向かおうとした。
「荒ぶる水よ………溺水!!」
「「「「「「「グワッ!!」」」」」」」
「ガハッ!?」
しかしそこに突如、大量の水が滝のように落ちて来て、隊長や兵士達を地面に叩きつけた!
「行きますわよ………!大放電!!」
「「「「「「「ギャアァァァッ!?」」」」」」」
そこに雷が襲い、隊長達は感電した後気絶した。
「うふふふふ!精霊王女たるこの私の力、思い知ったかしら?」
気絶した隊長達に木の枝に止まって雷を放った主――フィニリィが飛んで近付いて来て、胸を張った。
「あの………拘束をした方がよろしいのでは………?」
胸を張っているフィニリィに茂みに隠れて魔術を放ったマーリオンが近付いて来て、指摘した。
「必要ありませんわ。魔力が高いこの私の雷をまともに受ければ、半日は動けませんわ。しかも貴女の魔術で水も被りましたから、
効果は倍増でしてよ。」
「はい………………」
フィニリィの説明を聞いたマーリオンは納得した。
「2人とも〜!次は南の方から援軍が来るよ〜!!」
そこに周辺の様子を空を飛んで周辺の様子を窺っていたペルルが降りて来て、援軍が来る事を忠告した。
「もう来ましたの。……まあいいですわ。今度は私が貴女の代わりをしてあげますわ。」
「うん、わかった!」
そしてフィニリィはペルルの役目を交代して、ペルルと同じように空を飛んで他に援軍がないか調べ始めた。
「じゃあ、ボク達も行こう!少しでもプリネ達の負担を減らさないとね!」
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