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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン47 鉄砲水と分岐の英雄
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狙い撃つ。両腕でその猛撃を受け止めようとするエッジマンだが、その熱量の前にはとても歯が立たない。だけど、僕だってそう簡単にやられるわけがないね。

「攻撃宣言時にトラップ発動、聖なる鎧−ミラーメール!このカードの効果でエッジマンの攻撃力は、攻撃してきたモンスターの攻撃力と同じになる!迎え撃て、パワー・エッジ・アタック!」

 エッジマンの両腕の刃が黄金色に輝きを放ち、炎の前に生気の薄れつつあった瞳に再び輝きが蘇る。なおも燃え盛るフレア・ネオスの突撃を受けながらも両腕を高く上げ、その刃をがら空きのフレア・ネオスの背中に叩き込んだ。

 E・HERO フレア・ネオス 攻4500(破壊)
→E・HERO エッジマン 攻2600→4500(破壊)

「よし、ここで相打ちにできたから……!」

 これで、十代のフィールドに残るはバブルマンのみ。だがバブルマンの攻撃力は800で、残り1000の僕のライフを削りきるにはほんの少し足りない。これで次のターン、僕がモンスターをドローすることができれば……。

「いいや、このターンで決めるぜ!バブルマンの攻撃、バブル・シュート!そしてこの瞬間、墓地からスキル・サクセサーの効果発動!このカードを除外することで、モンスター1体の攻撃力を800ポイントアップさせる!」

 E・HERO バブルマン 攻800→1600→清明(直接攻撃)
 清明 LP1000→0





「……はははっ、また負けちゃったか。さっきも言ったけどさ、やっぱたいしたもんだよ十代は」

 十代が何を言おうとしたのかはわからない。だけど何かを言おうとして口を開いた、その瞬間。
 世界は、光に包まれた。

「な、何だ!?」
「まだなんかあるっての!?」

 どれほど長い間、その光は周りを包んでいたんだろうか。とにかく、いつの間にか気を失っていた僕が目を覚ました時……アカデミアは、どこまで続くとも知れない砂漠に囲まれていた。
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