外伝 憂鬱センチメンタル Part.2
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』って出された婚姻届に自然とサインしかけて途中で気付いた時、あいつおれの耳元で………「まだオちないか」って……!!俺、あいつと結婚したら操り人形にさせられるんじゃないのか………っ!?」
絞り出すように言い切った直後、ヴェルトールは不安に肩を抱いてガタガタと震えはじめた。あんまりに哀れなので数人のメイドが肩を撫でて慰めに入る。
「分かる、分かるニャ。尻尾の付け根、アレはキャットピープルにしかわからニャい快楽だニャ……悔しいけど気持ちいいのニャ……」
「大丈夫よヴェルトール、不安を感じるのは洗脳されてない証拠よ!」
「どんまい!」
「明日は明日の風が吹くよ!」
「もしも嘘でも嬉しいよ、その慰めが……ううっ」
リュー達遠巻きのメイドは顔を突き合わせてひそひそと喋る。
「結婚詐欺に引っかかる寸前の男の顔ですね、あれは。よくぞ踏みとどまったものです」
「聞く限りではアスフィ氏は本気でオトしに来てますねぇ……これはもう恋敵が出てきたら排除しそうな勢いですよ?」
「どこまで本気なんでしょうね、『万能者』は………せめて愛はあると信じたいですが。なかったら流石にヴェルトールさんが哀れです」
彼とアスフィの関係に決着がつくのは、遙か先の未来のことになりそうである。
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